それでも”検索”はなくならないし、Googleは”まだ”衰退しない

先日、初心者でもわかる「Googleが衰退していく理由」という記事をnanapiを運営しているロケットスタートのけんすうさんが書かれ、話題になりました。

既に多くの方が上記の記事を見ていると思いますが、私はこの記事の題名はただの”釣り”で、内容に関してもちょっと首を傾げていました。

その理由に関してはこれまでブログでも綴っていなかったわけですが、かなりの方々と議論してきて、私なりの”解”を導き出していますので、記載してみたいと思います。

ひょっとしたら個人的な見解で的がずれているかもしれませんが、特に「GoogleとFacebook」についていろいろ言っている方々に見てほしい内容かもしれません。

異論、反論、賛成など、なんなりとコメント頂けると嬉しいです^^

Googleは”まだ”衰退しない


Googleがコンテンツネットワークをディスプレイネットワークに変えた理由という記事でも書き出していますが、Googleは2011年2月現在、検索連動型広告よりもディスプレイネットワークに重きを置いています。

※コンテンツネットワークなどと呼ぶよりもディスプレイネットワークと呼称を変えることで、イメージ広告などのディスプレイ広告に意識が行きます。テキスト広告よりもイメージ広告の方が広告枠を占有する為、Googleの収益としては大きいわけです。


ディスプレイネットワークに重きを置く理由は、飽和状態(?)の検索連動型広告よりもGoogle AdWordsが持つディスプレイネットワークでの収益展開がまだまだ望めるからではないかと私は考えています。

現に、私の知る限りリスティング広告業界でディスプレイネットワークを”効果的”に利用できている代理店やコンサルタントは数えるほどしかいません。(この辺はまた別の機会に…)

検索連動型広告とディスプレイネットワークの収益に関しては、あまり参考にならないけど、米グーグルの2010年第3四半期(7月~9月)の売上高、Googleネットワークに参加しているパートナーサイトのAdSenseの売上高は22%増の22億ドルという記事も参照。検索も同じだけの伸び率があるのであまり参考にならない。

こういった理由によりGoogleは今後、検索連動型広告よりもディスプレイネットワークのシェアをとっていくことが予測されます。

そうなると、Googleの売上の割合も変わってくるというだけで、検索連動型広告にばかりフォーカスしているけんすうさんがおっしゃるような「Googleが衰退していく理由」にはなりません。付け加えるのならば「Googleが検索域で衰退するかもしれない理由」などが適切なのではないでしょうか。

とはいえ、総体的に考えて、Googleは”まだ”衰退しないですし、彼らはそんなに”前”が見えない人々ではないと感じています。勿論、Facebookを脅威に感じている部分はあるとは思いますが。

それでも”検索”はなくならない


そして、一番大事なこと、“検索”は衰退しない。と、私は考えています。

Facebook内で全部が完結してしまうほうが楽=Googleを使わなくなる、という流れもあり得ます。

これはnanapiからの抜粋ですが、これはちょっと見当違いかなと感じています。

Google 対 Facebookという絵図にどうしてもしたいようですが、そもそもGoogleとFacebookが提供しているものは全く別の価値でありましょう。その為、同じ土俵で考えること自体が間違いなのではないかなと思います。

Facebookが”繋がり”や”信頼”を提供しているのならば、Googleの提供している”知りたい”という欲求を叶えることとは異なりますよね。
(このあたりの定義は若干適当です。)

それにFacebookで繋がっている人たちからの情報だけで生きていくなんてスケールの小さいことが起こるはずもなく、仮に誰かが何かを「いいね!」と紹介したとしても、その中で何かわからないことなんかがあれば、気づいたら無意識のうちにググってしまうと思います。

“知りたい”、”調べたい”という欲求があり、検索エンジンというものが何かに置き換わらない限り、”検索”自体はなくなりません。

現時点のFacebookではGoogleに置き換わることはありません。

それでも”検索”はなくならないし、Googleは”まだ”衰退しない/まとめ

こういったことを考えている私は、やはりGoogleは”まだ”衰退しないし、それでも”検索”なくならない。と思います。

念のため、私はnanapi.jpの「暮らしのレシピ」というコンセプトが大好きです。

ただ、最近はあまりに乱雑な記事が多いのも見受けられるため、首を傾げることも多々あります。個人的にはDemand Mediaのやっているコンテンツミルと大差ないと思うので、このあたりは改善してほしいなぁとも思います。

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