そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>/感想
smashmedia.jpの河野さんによる書籍です。
もう3年近く前の書籍になりますが、題名はずっと気になっていたけど、なかなか読む機会もなかったのですが、最近ご縁があったのでマーケットプレイスで購入してみました。
中身はクチコミを人工的に発生させるプレスブログのようなものの是非や、インターネットの可能性なんかを書き出している書籍でした。3年近く前ですからね。こういったいわゆるPPP(ペイパーポスト)広告などが当時は流行って(問題になって)いた時期でもありますし、改めて確認できる内容にもなっています。
そんなんじゃクチコミしないよ。/レバレッジメモ
悪評について
そもそも悪評なんてものは対象が広がれば必ず出てくるもので、これは映画に限った話ではなく、小説でも音楽でもゲームでも、芸能人でも起きること。
適正価値を知る
適正価値を知らないと、正しいマーケティングの設計も、売上を伸ばすという本当の目的も達成できないのです。
どれかひとつで完結させることを考えるのではなく、最適な組み合わせを考える
うまくいかない広告(お金の無駄だったと後悔する広告)は媒体に関係なく存在します。
大事なことは、各チャネルの長所短所を見極めて、それが自社の見込み顧客に届くのか、その人を購入にナビゲートできるのか、さらには彼らがクチコミを発生させてくれるのかを考え抜いて、最適な組み合わせを選び実施することです。
コミュニケーション全体設計
マーケティングとかプロモーションとか広報とか広告とか、そういう小さな領域ごとの話じゃなく、消費者に伝える、消費者に参加してもらう、そういうコミュニケーションの全体設計を考えなければいけない。
そんなんじゃクチコミしないよ。/まとめ
3年も前の書籍とは思えないほど、今現在も通用する内容、というよりも、今現在読むほうがなんだかリアルに感じられる内容です。広告とか広報とかマーケティングとかプロモーションとか、そういったコミュニケーション全体設計は個人的にも非常に重要に感じているこのごろなので、非常に為になりました。
特に個人的に悪評についてなどは激しく同感します。そもそもパイが増えれば必然的に悪評も増えるわけで、それが全て悪いということでないし、そのあたりは個人的にも痛感している時期なので、こういったことを河野さんは数年前から当たり前のように把握している、というか発信しているということに凄みを感じます。
こういうのを自演でどうにかしようとしている人ってほんとに多いんだけど、そういうことじゃないんですよね。
そしてまさに今の僕の最大の課題はどれかひとつで完結させることを考えるのではなく、最適な組み合わせを考えるという部分。この組み合わせでどうやったら最大化できるのか?というのを考えている時期だったので、本当によいきっかけになりました。
書籍の題名「そんなんじゃクチコミしないよ。」という題名を当てにして読み進めると少し異なった印象を受けるかもしれませんが、この書籍はさまざまな”気づき”を与えてくれる書籍です。
インターネットを使ってユーザーとコミュニケーションを取る方々には、本書で答えまでは見つけられなくとも、何かしらを感じ取ることができる、そんな考えさせられる一冊だと思います。
今ならマーケットプレイスで42円とかで購入できてしまうので、本当にお薦めです。
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