影響力の武器 実践編/感想

影響力の武器 実践編
各所で絶賛であった影響力の武器 実践編を読みました。
50個ほどの事例から具体的に行動心理を解説している非常に興味深い良書です。
人はどのようなときに行動に移すのか?人はどんな風にされると行動するのか?など、Web系に限らず人を相手に何かしらの仕事をしている人には必ず役に立ちそうな話題が満載です。

影響力の武器 実践編/レバレッジメモ

社会的証明の原理
人は誰でも自分でどうしたらよいか解らないときには、周りに目を向けて他人の行動を手本にするという法則

情報発信者はネガティブな社会的証明を伝えるよりも、その場ではどう行動すべきか、もしくはすべきでないのかという点に情報の受け手の注目を集めなければなりません。状況が許すならばこのましい行動を取っている人たちに焦点を当てよう。

平均値の磁石効果
大多数の人がとる行動には「平均値の磁石効果」があること、つまり、平均値から外れている人は平均値に向かって引き寄せられる傾向がある。人は下の行動の良し悪しにかかわらず、自分の行動を世の中の標準に合わせようとする。

選択肢が多すぎると買う気が失せる
あまりに選択肢が多すぎると消費者にとってそれぞれを差別化することが負担となり、決断を下すのが煩わしくなってしまう。

小さな事から始める努力
最初に小さなことを頼み、受け入れてもらえれば次の大きな頼みごとも受け入れられる可能性が高くなる。これは自分自身に影響を与えようとする場合にも同様である。

最良の教材は過去の失敗例
より注意が向けられること、記憶に残りやすいことなどいくつかの理由から、失敗例に焦点を絞ったトレーニングの方が効果的である。

弱点も見せ方次第
「一見、わが社の新製品は20%も割高に見えますが、ずっと長持ちしてメンテナンス費用が掛からないことをお考え頂ければ、その分を補って余りあります」というほうが「わが社の新製品は割高ですが、早くて場所をとりません」というよりも説得力がある。

損失回避と希少性の原理から得られる教訓

  • 好きな物の価値よりも失いそうなものの価値の方が高い
  • 何かを得る可能性よりも何かを失う可能性に対して、人はより敏感に反応するという傾向は、社会科学の研究では最も確実な裏づけがある部類に入る。

ベンジャミン・フランクリン

  • あなたが恩を施してあげた人よりも、あなたに恩を施してくれた人の方が、頼みを聞いてくれる
  • 人の持つ徳に目をむけよ

※つまり、悪いところばかり見ていたらいつまでたっても仲良くすることなんかできないので、どうせならば良い面をみれば、悪い面なんてたいしたことではなくなり、結果的に見方になってくれるということ

影響力の武器 実践編/感想/まとめ

本書は様々な面で役に立ちますが、特に感じたのはLPO(ランディングページ最適化)の際に大きく役立つと感じました。上記に上げたような心理を深く理解し、現在ご自身のLPに使われている文面などを見直す、よいキッカケになったのはいうまでもありません。

Web系は勿論、広告関連に携わっている方々には特に必読書だと思います。

お薦めです。

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
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おすすめ度の平均: 4.0

5 自演
4 これは役に立ちます
3 前著よりはわかりやすかった。
5 「影響力の武器」と合わせて読むことを
4 興奮が止まりません!

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