楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方/感想

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方/感想
楽天市場の出店者向けの教育機関、「楽天大学」の仲山進也学長が書き下ろした書籍で、私個人でも楽天市場の出店者の方々とお会いすることは多く、amazon上での評価が良いのでレコメンドで購入しました。

まず、本書は題名から楽天市場の出店者向けの書籍であるという印象が強いですが、内容は楽天市場の出店者向けに限っておらず、トータル的なビジネスに応用可能な内容となっており、特にネットショップを運営している方、Webに携わっている方々には是非とも読んでおいていただきたい良書です。

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方/レバレッジメモ

知らない物は見えない
視点を持っていないと、問題も課題も何もみえない

課題を因数分解してみる
売上であれば「売上=集客×接客」とすることで切り口が二つになり、問題点が細分化される

インプットの効率を上げるためには?
アウトプットを前提にするとインプットの入りがよくなる

「WhyよりHow」でチームが変わる
「なんでできなかったんだ?(Why)」よりも「次、どうやったらできる?(How)」の方が、次のステップへの改善策に繋がる

魚が釣れない人にはどうしてあげる?
「魚をあげる」ではなく、「魚の釣り方の具体的な方法を教える」でもなく、「釣り方を編み出せるようになる方法を教える」ことで、優秀な漁師へ導く事ができる

自走をアシストする3つのポイント

  1. 正解はないことを教える
  2. 魚の観察の仕方を教える
  3. 安全な稽古の仕方を教える

絶対に不変のやり方はない
環境が変われば通用しないかもしれないし、AさんにはあってもBさんにはあわないかもしれない。正解を求めるよりも、自分なりの回答を出してみる事が大事

何かをマスターしようとしたときに…
「教わる」のではなくて「つかむ」ことが重要。教わった物は他人の物、つかんだ物は自分のものなのだ

変化しないことはリスク
変化の激しい時代にあっては、変化しようとしないことがリスク

温故知新
新たな価値とは、古い時代の価値が発展的に復活したものという、上の階へ入るための扉の開け方のヒントをくれる

感動を生むためには

  1. 感動というのは、「期待値を越えた時」に生まれる感情である
  2. 感動というのはそんな大げさなものである必要はない。相手が期待していない部分でちょっとした心遣いをしてあげること、つまりアクナレッジメントをしてあげる事が、お客さんの心に「あぁ、このお店は私のことを思ってくれているんだな」という小さな感動を生み出すのだ

最大のリスクとは?
行動しないこと
 

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方/感想:まとめ

本書は様々な視点で様々なビジネスについて書き出しているため、必ずや大きく参考になる部分のある良書です。

知らない物は見えない
これはまさにその通りで、知らない物を自分のモノサシで測ることなんて出来ず、測れていないことにすら気づかないという恐ろしい状態を引き起こします。その為に様々な”視点・視座”を手に入れて、多角的に物事を見ることは改めて重要だと思いました。

少し何かで行き詰っている方、少し壁を感じている方なんかには絶対的に読んでいただきたい書籍です。文章もかなりフランクに書かれていますので、何も小難しいような内容はなく、スラスラと、それでいて心にはずっしりと響く素敵なビジネス本ですよ。読書好きなら2時間あれば読破可能です。

お薦めです。

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方
仲山進也
サンマーク出版
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おすすめ度の平均: 5.0

5 ビジネス頭の磨き方というより人間力の磨き方
5 買って貰うためのアイデアは、相手に対する配慮そのものですね。

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