リスティング広告におけるキーワード数は評価指標にならない

ぼくらはいつだって何かしらの評価基準を誤ってしまうことがあるかもしれない。

特に物事に深く関わりすぎている時や、多くの物事を抱えている時など、またそれ以外にも多くの要因によって評価基準を見誤ってしまうんだろうと思う。

何も今に限らず、昔からある話ではあるんだけれど、「100万キーワード登録しているから、リスティング広告は既にやりつくした感がある」などという話をここ最近になって頻繁に聞く機会が増加した気がするので念のため言及しておこうかなと。

こういったケースは既に業種などによってテンプレート化されているような完全一致を利用した3語や4語の掛け合わせによる無駄な配置換えキーワードが100万キーワードの大部分を占めているのは容易に想像できるし、更には限られたある特定のビジネスを展開している業者以外で100万キーワードなんてものは無駄以外の何ものでもないかもしれない。

※そもそもだれが完全一致の方が優秀だ!なんていったんだ、という話もあるけど、それはまた別の機会に。

最悪の場合は管理画面を重くしてしまっているだけなんてことも…あるかもしれないし、余分な管理リスクを作っている可能性だってある。

その中でもコンスタントにコンバージョンを生むキーワードは多くても2割程度で、通常であれば1割近くになっているはずだ。

更に、リスティング広告はキーワードによる検索連動型広告だけではない。ディスプレイネットワークによってさまざまな戦略を組み立てる事だってできるから、リスティング広告は知れば知るほど「既にやりつくした感がある」なんて口が滑っても言えないと思う。アトリビューション分科会という取り組みでも書いたように、リスティング広告の地固め的な要素がまだまだ必要なアカウントは山ほどあるはずだ。

これでわかるように、リスティング広告はキーワード数でどうなるものでもないし、予算だけでどうになるものでもない。大事なのは、どこで攻めて、どこで攻めないのかの戦略がしっかりと取られているアカウント設計だ。

参照:リスティング広告の成果を上げる“アカウント設計力” | Web担当者Forum

これらをまとめると、題名通りリスティング広告におけるキーワード数はリスティング広告施策の評価指標にならないのは間違いない。

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