経営層からの圧力による特定キーワードの上位表示固定化の指示をどうかわせばいいのか?など、インハウスリスティング広告セミナーが大変面白かったので少し書いてみる。


10/12(金)に株式会社ロックオンさん主催でTATEITO株式会社の橋野さんとアナグラム株式会社の私とで開催されたインハウスリスティング広告セミナーが非常に手前味噌であること承知で申し上げると、大変おもしろかったので一部を書き綴ろうと思うのです。

恐らく国内では初のインハウスリスティング広告セミナー

私のセミナープログラムの中で20分くらいをインハウスに焦点を当てて話すことはあっても、全体を通してインハウスリスティング広告を主題として開催されたセミナーは恐らく国内で始めと思うのです。それだけに第一回では非常に濃い、インハウスリスティング広告プレイヤーの方々が集ったなぁという印象を率直に受けました。

何名かの方々に事前に質問されたのは、「インハウスリスティング広告ってどんな話をするの?」という話でしたので、一部をご質問者さまの許可を得てご紹介すると以下の様な質問でした。

・レポーティング作成について
社内には、どこまでの内容を伝えればよいのか。単純に金額だけでよいのか。改善内容を伝えていくのであれば、どこまで伝えればいいのか。リスティング広告について、詳しく理解してもらう必要があるのか。

・マーケティング組織・社内体制
経営層からの圧力による特定キーワードの上位表示固定化の指示をどうかわせばいいのか。アクセス解析のように社内に浸透され、誰でも共有化できた方がよいのか。

なんという痺れる質問でしょうか!!このように、インハウスリスティング広告プレイヤーは通常の代理店やコンサルタントとは異なる部分での悩みがあるのです。そしてそれを解決する術は必ずしもネット上に落ちているわけではないんですよね。

こういった疑問、悩みなどに対して、一木さん、橋野さん、私といった形でディスカッション形式で回答していきました。

ちなみに、上記の質問に対する私達の回答は以下です。

スタッフ間での情報共有は必要最低限で十分であるということ。ただし、それぞれの部署間での売上やCVRなどを共有することで目的意識を共有できること。それによりチーム活性化にも繋がるということ。お互いの専門分野以外のことなどは可能であれば定期的に社内勉強会などを開催し、積極的に縦軸の組織を横串できるようにすることでチームを強化できるということ。

また、経営層からの圧力に対しては、ROAS、つまり費用対効果で明確に表すことが重要であるということ。経営層は決して盲目ではないので、つまるところ「ナンボ使って、ナンボ儲かったのか?」ということを明確に提示すれば理解を得られるはず。

数字は唯一の共通言語であること。

私の記憶が定かであるのであれば、講師陣営ではこんな回答をしたはずです。

いくつもの現場支援をしていると、必ず皆近しい問題にぶつかるんですよね。そしてそういった悩みなどの答えは1つとは限らず、組織構成や体制などによってさまざまな答えが存在しています。その中で、ベストプラクティスと思えるものをチョイスできるのは第三者であることも多いのです。そんな支援が出来ればな…という思いで発足した会でもありました。

ディスカッション、ワークショップを通して、終始このような濃い質問が繰り返され、楽しい時間はあっという間に過ぎていったというわけです。その後の懇親会も飛び込み参加が予め募った参加者の倍となり(!?)、大いに盛り上がったわけであります。

まとめ

インハウスリスティング広告がもっとも優れた管理体制である理由でも記載したように、やはりインハウスリスティング広告は理想的な管理スタイルであると思います。ただし、だからといって無闇矢鱈にインハウス化を推奨するのは違うと思うのです。

すべてのクライアントがインハウス化に向いているわけではありません。外部のコンサルタントや代理店を利用する方が適したクライアントも非常に多いので、商材やサービス、体制などによっての見極めが非常に重要なのですよね。

終了後、沢山の方から個別メッセージなどを頂き、本当に参加してよかったなと思える、素晴らしい会だったなと痛感しました。主催陣も大いに盛り上がったのはお伝えするまでもありませんね。

第一回目とついているので、第二回目もあるんじゃないかと思うのですけど、どうなんですかねぇ。個人的には最優先で継続すべきイベントの1つだと思うのです。また機会があれば是非に。

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リス男さんがいらっしゃっていたようで、記事にしてくれてます。
金曜日とあるセミナーに参加してきました!

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