スマートフォンでのインターネット検索行動から見る傾向が大変興味深い

Yahoo!リスティング広告から発表された「スマートフォンでのインターネット検索行動」が大変興味深いのに中々見られている感がないので敢えて取り上げてみたい。

先日のスマートフォンリスティング広告セミナーでも一部取り上げたので行動の早い人は既にダウンロードしてじっくりとみているようだけど。

男性が検索するのは「時事ニュース」「商品情報」「天気情報」


性別での検索傾向が顕著のようだ。男性では「時事ニュース」「商品情報」「天気情報」が上位を占める傾向があるのに対し、女性では「店舗情報」「人名」「単語・用語・外国語」という、全く異なる状況になる。

ターゲットが絞りきれる商材を扱っている場合、上記を踏まえて取り組む必要があるだろう。これによってさまざまな仮説を立てることは出来るはずだ。

スマートフォンでの検索キーワードは「2単語」が主流


男女ともに「2単語」での検索が最も多い結果となっている。一昔前であれば、携帯端末からの検索傾向の重要性は1単語に比重が強かった(従来型携帯電話でのリスティング広告に本気で取り組んでいたことがある方には周知の事実)ことを踏まえて考えると、ユーザーの検索リテラシーが向上しているとも言えるかもね。

8割以上の人が「キーワード入力補助機能」を利用している


個人的に一番注目していた調査結果がでていた。男女ともに8割以上の人が「キーワード入力補助機能」を利用しているという事実。セミナーでも毎回話すんですけども、正直申し上げて、スマートフォンリスティング広告で重要なキーワード選びの方法として、キーワードツール以外に1つあげるとすればキーワード入力補助機能の利用だ。

スマートフォンではこのキーワード入力補助機能の利用が顕著であることは、スマートフォンユーザーでは常識。そしてその利便性はPCの比ではないだろう。そしてここからは個人的な憶測ではあるけれど、ユーザーの大半は半ば無意識的にキーワード入力補助機能を使っているというところが肝だったりする。話すと長いので割愛するけれども。

スマートフォンでの検索後の行動は?


そして最後に、男女ともに6割以上がスマートフォンで検索した後で、(あまり期間を置かずに)同じキーワードを、PCでも検索することがあるという大変興味深いデータ。

更に、男性では7割以上、女性では7割弱がその行動によって「資料請求・会員登録・購買などを行うことがある」と答えている。

つまり、情報収集的にスマートフォンを利用し、最終決断はPCで行う、という行為が日常化しているのだ。ただ現状の仕組みではスマートフォンとPCとのセッションを維持することは難しく、別のユーザーとして扱われてしまっていることが大半ではないだろうかと思うのですよ。今後の課題はこの部分だろうねぇ。

現在スマートフォンリスティング広告でコンバージョン率が低いだとか、獲得単価が割高だとか(PCと比較した場合)、そういう話は多いのだけど、実は相関関係があるんじゃなかと、そういうことですね。

非常に興味深い資料なので、欲しい方は以下よりどうぞ。
スマートフォンでのインターネット検索行動

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