AdWordsの御見積計算ツールの使い方

よく頂くご質問の中のTOP3の中に入るであろう質問が、「アカウント開始時の入札価格はいくらにしたらいいですか?」という質問です。今回はこのご質問に答えるのと同時に、大多数の方々に大雑把にしか使われていないであろうAdWordsの御見積計算ツールの使い方をご紹介してみたいと思います。

AdWordsの御見積計算ツールを使用しよう

初めから掲載順位が何位の時に、CPC(クリック単価)がどの程度になるというようなことは、リスティング広告を専門職で扱っている私たちでも完璧に予測することはできません。それがアカウント開設時となれば尚更です。

そこで初めの入札価格はAdWordsの御見積計算ツールを使用して、機械的に導き出すのが最善の方法です。リスティング広告に使用できる予算と兼ね合わせて最適なCPCを導き出しましょう。

御見積計算ツール-AdWords-1
AdWordsログイン後、[最適化]タブより、

御見積計算ツール-AdWords-2
左下メニュー内に出現する[御見積計算ツール]へ

御見積計算ツール-AdWords-3
任意のキーワードを入力し、[お見積もり]
※その他の欄を空白のままにしたまま[お見積もり]へいくと、予算は無制限の状態で上位3位までに広告を表示するために必要な費用での見積もりが表示されます。

御見積計算ツール-AdWords-4
すると、おおよその金額を算出します。
このままだと、上位表示(おおよそ3位以上)するのにはこのくらいの金額が適切ですよというだけであって、施策側の条件などが含まれておりません。施策側の希望条件を含んで再度計算してみましょう。

御見積計算ツール-AdWords-5
任意のキーワードを入力し、[上限クリック単価]を設定し、[1 日の予算]を入力して[お見積もり]
※ここでの[上限クリック単価]・[1 日の予算]は$表記で表されますが、お見積もり後は¥表記で表されるので、あまりに気にしないようにしましょう。システム側の問題と思われます。

御見積計算ツール-AdWords-6
すると入力した条件下でどのようにAdWordsが動くのかを導き出してくれます。ここの項目を入力するユーザーは非常に少ない印象を受けます。

ここで表示されている金額でキーワードの入札をすることで、算出された[推定広告掲載順位]・[1 日の推定クリック数]・[1 日の推定費用]の中で推移する可能性が高いですよ、という目安が算出されますが、筆者の経験上、この目安は非常に精度が高いです。希望の掲載順位があれば、その順位が出るような入札価格で、各キーワードの入札価格を調整しましょう。

また、1日の予算を入れることで、どの程度トラフィックが稼げるのかを算出することができるのは非常に便利ですね。

注意点

  • 1日の推定費用、1日の推定クリック数はBIGキーワードの場合には信憑性のあるデータになりますが、ミドルキーワード、スモールキーワードの場合にはあまり目安にならない場合が多いです。
  • 品質スコアが平均以上(おおよそ5-7程度)であれば上記で導き出された入札価格で希望の順位を狙える場合が多いです。
  • 広告掲載時間帯で掲載順位は異なります。特に夜(20-01時)などは競合他社が増える場合が多い為、広告掲載が下がる可能性が高いです。
  • その他にも地域と言語の設定が可能ですが、国内で施策を行う場合には不要ですので省きました。

 

Yahoo!リスティング広告の入札価格

AdWordsの入札価格は御見積計算ツールで容易に導き出すことができましたが、Yahoo!リスティング広告に御見積計算ツールは存在しません。その為にどのように入札価格を導き出せばいいのかが難しい場合がありますが、原則としてAdWordsの御見積計算ツールをベースとして入札価格を同様に導き出すのがベターな手法といえます。

Yahoo!リスティング広告の掲載順位だけは、初めから予測を立てても大幅に予測とことなる結果が出る場合があります。

AdWordsの御見積計算ツールの使い方:まとめ

今回はいつも何気なく使用しているAdWordsの御見積計算ツールの使い方を書き出してみました。何気なく利用しているツールも、使い方次第でさまざまなデータを導き出す事ができます。
特にAdWordsのツールにはそういった見落としがちなツールが多いですね。

しかしながらAdWordsとYahoo!リスティング広告は別物ですので、キーワードでまったく異なる掲載順位や予算消化になる場合があります。そんな時は徐々に入札価格を上下させることで、狙った掲載順位へ導いていきましょう。

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