わかりやすく〈伝える〉技術/感想
最近の本の買い方の中の一つに、衣袋先生の書評からピックアップするという項目が追加されたために普段はあまり読まないこういったプレゼン系の書籍も読むようになり、その中から今回は飛ぶ鳥を落とす勢いであるという池上 彰氏の書籍を読んでみました。
私自身、先日参加させていただいたワークショップでの反省も含め、やはり自分で分かっていることを知らない人に伝えるにはまだまだ教える・伝える技術が足りないという実感もあり、こういった力をつけたいという願望も強くあります。
※プレゼンとかは得意なんですけどね~。。。
さらっと読んでみた感想は今まで分かっていることなんかも多いわけなんですが、自分が実際にセミナーやワークショップで出来ていたのか?というものに照らし合わせると、全然出来てないぞ!みたいな突っ込みを入れたくなる事がやはり多いわけで、本書を読みながら自分の反省点などがバシバシあがっていくわけです。。。
そして内容は、うん、やはり分かりやすい。池上 彰氏はテレビで伝えるだけでなく、書籍でも分かりやすさを追求しているのだなと、多くの学びを頂きました。
わかりやすく〈伝える〉技術/レバレッジメモ
話にはリードをつける
あらかじめ「いまからこういう話をしますよ」と聞き手にリードを伝えることを、私は”話の「地図」を渡す”と呼んでいます。「今日はここから出発して、ここまで行く」という地図を渡し、「そのルートをいまから説明します」という形をとることで、分かりやすい説明になります。
質疑応答について
あらかじめ質疑応答を行うことを伝える事で、質問が出るようになる
本当に理解していればざっくり説明できる
本当に理解していれば大胆に省略できるのです、何を話すかではなくて、何を割愛するか、ということも大事なこと。全体像が頭に入っていますから、落とすべき要素を選択できるのです。
よく理解していれば、分かりやすく説明できる。分かりやすく説明しようと努力すれば、よく理解できる。
相手への「想像力」
あなたの話を聞いている相手は、自分とは生まれも育ちも違うわけだし、持っている常識が違います。そんな人たちにどういうふうに話をすればいいのか。伝えようとする相手のことを一生懸命考えます。当然のことながら、相手のことがよくわかっていないと、どういう伝え方をしていいのかわかりません。そこで、相手はどういう人なのだろう?どういうことを言えばわかってもらえるかな?と考える。これがつまり、相手への「想像力」ということなのです。
わかりやすい説明をするためには、伝える相手の頭の中に、どのような知識があるのかを知ったうえで、あるいは想像したうえで、バラバラな知識は一つにつながる様な論理構成を考えればいいのです。
わかりやすい説明をするためには…
インプットつまり情報収集をしているだけではダメなのです。実際に、自分で説明してみましょう。やってみて初めて、何が足りないかを知る事ができます。つまり、アウトプットをしてみることで、アウトプットには何が必要かわかり、そのためのインプットの方法が見えてくるのです。
わかりやすく〈伝える〉技術/まとめ
ほんと、分かっているつもりが実行できていない部分などを発見することができました。まだまだやれることはあるなぁ。次回のワークショップやセミナーは更に分かりやすい物に仕上げていきたいと思います。
本書は題名どおりわかりやすく〈伝える〉技術が”わかりやすく伝える技術”を使って、どのような立場の人にも理解できるように解説している良書です。いわゆる巷に溢れているプレゼン本よりも、もう少し上の段階の”わかりやすく伝える技術”を学ぶ事ができるでしょう。
個人的にはお薦めですよ。
講談社
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特別なことは無いけれど、これぞ、ブランドの安心感。
マスコミ関係者、プレゼン担当者、インストラクター、営業の方必読本!プレゼンの達人による本です!
人に伝えることが「わかる」から「理解する」へ変わります
わかりやすさの本質
プレゼン限定に有効な話かなぁ
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