ウェブ分析論/感想
リアルアクセス解析でおなじみの小川さんの著書、ウェブ分析論を読み終えました。
Amazonから何故か2冊届き…その大きさとボリュームに圧倒され、読むのが少々遅くなってしまいましたが、一旦読み初めてしまうと途中で止めてしまうのが勿体無い感覚に陥るほど、ウェブ分析に引き込まれてします、素晴らしいアクセス解析本です。
ウェブ分析論の始まりでは、本書で解説するのは「分析」を行う方法です。「データを見る人」ではなく、「データを使う人」になるために必要な情報を網羅しています。と書かれてありますが、本当に網羅されてしまっているので、本書をアクセス解析の指南書、または実際にどういったデータをどのように見るべきなのか?を判断する材料として利用することができます。
KPI設定時の注意点、ダブルタギングのススメ、大数の定理、各データによるお薦めの解析方法など、本当に為になる内容が満載です。この書籍を読みながら、こういうデータを取得して、こんな風に分析するとこんな風な傾向がみれるなど、今までにない現場向きのアプローチ手法で本当にわかりやすい!中にはリスティング広告に言及する箇所もあり、広告文の良し悪しをアクセス解析で計測する手法も取り上げています。
また、良くある質問などを掲載し、確信をついた解答をしています。中でも下記の質問と回答は、「アクセス解析ってメンドクサイ」「アクセス解析って大変なんでしょ?」などと質問してくる方々に、私も多く伝える内容です。
Q,計測したい指標がたくさんあって大変です。
A,全ての指標を確認する必要があるか検討してください。興味本位で計測してもサイトの改善には活かせません。アクセス解析ツールは指標の値を細かく確認するためのツールではなく、サイト全体またはページの特徴や現状を把握するためのツールです。サイトの改善に役立つデータのみ計測しましょう。
尚、小川さんは下記のような内容で締めくくっています。
今後も計測してウェブ分析を行っていくためにもっとも大切なのは「サイトとユーザーに対する好奇心」です。小難しい専門用語を覚えることや、言われたとおりにデータをみることではありません。「お客様とクライアント、そして自分のために、サイトを良くしたい」という思いが、サイトの最適化に繋がります。
ウェブ分析論/まとめ
文章は沢山ありますし、本は分厚く、かなり重いので電車で読むのは少々大変ですが、アクセス解析に本気で取り組みたいという方には入門書となり、アクセス解析の上級者でも小川さんの分析手法を理解し、身に付け、それらを元に独自の手法に磨きかかかることを約束してくれる書籍です。
アクセス解析に携わる方で本書をお読みでないという方が今後いるとすれば…”モグリ”と呼ばれるかもしれませんよ。。。
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