起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと/感想
数年前と比べると会社にしたことで環境の変化だけでなく、自分自身もいろいろと変わらないといけないわけなんですが、実務をこなしながら立て続けに書籍を書いたりするとそんな身の回りもきちんとみれなくなってしまってたので、ここ最近は特に今まで見えなかった箇所などを改めて見直す期間にしています。
そんな中でこの書籍の評判が非常によかったですし、書籍の名称も非常にキャッチーだったので購入してみました。
日本は起業にチャレンジする人や事業に失敗した人に冷たい国だ
日本では、ベンチャー企業に資金が供給されない
これらはさまざまな箇所で言われているわけですが、著者はそれは大きな誤解ですといいます。つまり、「イケてるビジネス」には資金供給されているし、資金供給されていないのはそのビジネスが「イケてないから」だとばっさりいきますし、口調もフランクで面白いです。
起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと/レバレッジメモ
会社を作る事で得られる物
会社を作ると、そこが1つの節目になり、「よし、やるぞ!」という気合が入ったり、公私の区別を明確にしようという気持ちが生まれたりする効果もあります。こういったことは、法律や税務の本にはあまり書かれていないのですが、事業を行う上で非常に重要です。
事業計画を作るメリット
事業計画を作ることを通じて考えがまとまっていれば、説得力のある話をできる可能性が高まります。
起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと/まとめ
レバレッジメモで書き出した内容はかなり少ないんですが、本書は是非とも全てのベンチャー企業の経営者が読むべき書籍だと思います。
ベンチャーはどういう体制で戦っていけばいいのか?どういうベンチャーが「イケてる」のか?を掴める内容だと思いますし、ファイナンスっていうよりは起業本に近い印象があります。会社にするかどうか?なんかで悩んでいる方にも良いと思いますね。
内容は下記のように構成されているんですが、一部の方を除いて、「第5章:ストックオプションを活用する」までで十分な内容となってます。それ以上になるとベンチャーキャピタルからどうやって投資をもらうのか?などの話になってきますので、あてはまる方以外には特に読まなければいけない内容ではありません。
序章:なぜ今「ベンチャー」なのか?
第1章:ベンチャーファイナンスの全体像
第2章:会社の始め方
第3章:事業計画の作り方
第4章:起業価値とは何か
第5章:ストックオプションを活用する
第6章:資本政策の作り方
第7章:投資契約と投資家との交渉
第8章:種類株式のすすめ
個人的には前半の箇所、第3章あたりまでが非常に興味深く、いろいろと考えさせられました。そして読みながらだんだんワクワクしてきます。なんだか”がんばらなきゃ”と思える良書です。お薦めです。
日本実業出版社
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こんな本を求めていました!!
むしろ起業マインドについての語りが妙
目から鱗がボロボロと落ちる本
ベンチャー企業の肥やしになるもの
非常にまとまっている。
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