ビュースルーコンバージョンは考慮すべきかどうか?
Google AdWords内にビュースルーコンバージョンという項目が出来て、どのように利用すればいいのかわからないというお話をよく聞くようになりました。
更にここ最近はアトリビューションという言葉が流行りつつありますが、間接効果分析や同要因分析とも呼ばれますね。「アトリビューション分析」は今後ますます進化していくでしょうし、リスティング広告だけに限らず、必ずや重要になっていくと確信しています。
そんな中、ATARAさんの運営するattribution.jpにアトリビューションにビュースルーは含むべきか?という記事が投稿されていて、非常に興味深い内容です。
ここでのポイントはビュースルーを貢献としてとるか否かという部分なわけですが、実際に自分でもいろいろな取り組みをする中で、この部分が本当に難しいなと思うわけです。
Ok, these ‘experts’ must not have seen the movie “ET”.
この記事の中で上記のように「これらの‘専門家’は映画「ET」を見ていないのでは?」という、E.T.の話が出てきているんですけど、それはE.T.のような引き込まれる映画の中にあり、必然的に視覚に入ってくるからであってのことですな。こういうのは勿論貢献になると思うわけです。
しかしながらアトリくんも言っているように、ビュースルーをそれらをそのまま利用するのは難しいし、個人的な意見としてはGoogle AdWordsなどに置き換えるのは非常に難しいと思います。本当にそのバナー広告やイメージ広告を見られたかどうかすら判断できない、わからないようなAdWords網の中の1インプレッションをビュースルーとして捉えるのは本質的ではないですし、分析自体がややこしくなってしまう。。。
勿論ビュースルーを重視しなければいけないという気持ちはわかるんだけど、現時点のGoogle AdWordsのビュースルーコンバージョンを値の一つとして導入するというのは若干時期早々な気もしますので、個人的にはGoogle AdWordsのビュースルーコンバージョンはあまり気にせず取り組むのが現状ではベターだと思います。
※Google AdWordsのビュースルーに限る話です。
念のため、Google AdWordsのビュースルーコンバージョンの定義は下記より
ビュースルー コンバージョンの記録、計測、関連付けの仕組み
記録: ビュースルー コンバージョンは関連するインプレッションが発生した日付を基準として記録されます。
計測: ビュースルー コンバージョンのトラッキングでは、検索連動型広告のクリックは計測されず、ディスプレイ ネットワークでのディスプレイ広告のインプレッションが計測されます。このレポートでは、クリックに関連付けられないコンバージョンがすべて計測され、過去 30 日間で最後に発生したインプレッションに関連付けられます。そのため、1 回のインプレッションに複数のビュースルー コンバージョン イベントが関連付けられる場合があります。コンバージョンが検索広告のクリックとディスプレイ広告のインプレッションの後に発生した場合は、クリックスルー コンバージョンとビュースルー コンバージョンがそれぞれ関連付けられます。
関連付け: ビュースルー コンバージョンは、業界基準に従い、最後のクリックがある場合は最後のクリックに、ない場合は最後のインプレッションに対して関連付けられます。つまり、コンバージョンは最後のクリックがあればそれに関連付けられ、過去 30 日間にクリックがなかった場合は、コンバージョン達成時に最も近いインプレッションに関連付けられます。
ビュースルーコンバージョンは考慮すべきかどうか?/まとめ
今後はこういったアトリビューション分析がどんどん精度を増して表に出てくるんでしょうね、と思う2011年初めでありました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
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