除外キーワードを設定したのに望まぬキーワードで広告が表示される3つのケース

2011.02.22追記あり

リスティング広告でもっとも利用されているキーワードマッチは部分一致!のような気がしますが、そんなことはないかもしれません。ただし、一番リーチを広げることができるのは、間違いなく部分一致です。

部分一致の有効性は今まで散々語りつくしてきたので、当ブログの読者さま達は部分一致を愛用されていると思われます。

そんな部分一致愛用者の方々捧ぐ、除外キーワードを設定したのに望まぬキーワードで広告が表示される3つのケースを書き出します。

除外キーワードを設定したのになぜか誇張して広告が出てしまったり、除外されない、等などでお悩みの方の解決策になることを願います。

※原則的にここで解説するのはGoogle AdWordsの場合となります。Yahoo!リスティング広告の場合は最後に記載しています。

ではサプリメントを売っているアカウントを例にして、図を確認頂きながら解説していきましょう。

除外キーワードを登録する箇所が誤っている

まず、「キャンペーンA」の中に「広告グループA、B」があるとして、その中のキーワードは見た通りとなっている場合です。

このサプリメントのサイトには「鉄分」を含んだサプリだけが売られていないとした場合、「鉄分」を含んだ検索キーワードには広告を表示したくありません。その為、①のように「広告グループA」には「鉄分」という除外キーワードを登録することで、「鉄分 サプリメント」などの検索キーワードに広告を表示しないようにすることができます。

ただしこれでは「広告グループA」にだけ除外キーワードを登録しただけなので、「広告グループB」に含まれるキーワードに近しい「鉄分 サプリメント 激安」などで検索された場合には広告を表示してしまう可能性があります。

これを解除する為には②の「キャンペーンA」の中に「鉄分」という除外キーワードを登録する必要があります。

※勿論、「広告グループB」に「広告グループA」同様、「鉄分」という除外キーワードを登録するのでもOKです。

※Google AdWordsではキャンペーン単位、広告グループ単位で除外キーワードを登録することが可能です。

※あたりまえと思いがちなケースですが、ほとんどの場合でこういった間違いが見受けられます。

バリエーションが不足している


「鉄分」だけを除外キーワードとして登録している場合は注意が必要です。「鉄分」の言い回しには「てつぶん、テツブン、鉄ぶん」など、さまざまな表記や表記ゆれがありますので、さまざまなバリエーションを想定して除外キーワードを登録しましょう。

※漢字、カタカナ、ひらがな、どれでもかなりのボリュームで利用されているキーワードなどは要注意です。

※野球のジャイアンツのユニフォームを探している人を除外したい場合には「ジャイアンツ」のほかに、「巨人、巨人軍、読売ジャイアンツ、読売」など、様々なバリエーションも想定できます。

キーワードマッチが間違っている


「鉄分」という単語を完全一致で除外キーワードとして登録した場合、上図の例だと、「鉄分」という単語を除外しているだけなので、「鉄分 サプリメント」といった検索キーワードで広告が表示される可能性が大いにあり危険です。

この場合の最適な方法は部分一致で登録する、ですが、仮に除外キーワードを完全一致で登録する場合は、可能性のあるすべてのキーワードを登録しなければなりません。

これはYahoo!リスティング広告では必ず行わなければいけない施策です。

※Yahoo!リスティング広告では除外キーワードのことを対象外キーワードと呼び、全ての対象外キーワードが”完全一致”扱いとなりますので、上記同様、可能性のあるすべてのキーワードを登録しなければなりません。

除外キーワードを設定したのに望まぬキーワードで広告が表示される3つのケース/まとめ

今回上げた3つのケースが部分一致をうまく利用するために必要な除外キーワードの概念になります。

その他にも除外キーワードに関しては書き綴っておりますので、部分一致を活用されている方には参考になる内容が下記の中にはあるかもしれません。

  1. 部分一致対策:完全版
  2. パーソナライズド検索でリスティング広告の部分一致は進化する
  3. Yahoo!リスティング広告の対象外キーワードの見つけ方
  4. アドワーズの除外キーワードを簡単に設定する方法

2011.02.22追記
ちょいと信頼できる筋の方からご連絡のほど頂きまして、Yahooのほうに関しては状況が異なるようです。

まず、原則的に対象外キーワードは部分一致扱いではないか?というお話を頂きました。なるほど。当初は私もそう思っていましたが、あまりに挙動がおかしいので直接うかがった際にはすべて完全一致であることを何度も確認したうえで明言されていました。しかしお話をくださった方も直接Yahooに問い合わせたそうです。

担当者によって回答が異なるというのはおかしいですねー。といったわけで、現時点でどれが本当かわかりません。

近日中に調査してご報告します。ご参考までに。

2011.02.23最新版:下記ご参照ください
Yahoo!リスティング広告、対象外キーワード完全版

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