将来のビジョンが思いつかない人の為の、プランド・ハップンスタンス理論
将来のビジョンが思いつかない…。やりたいことがなんなのかわからない…。
こういった相談を少なからず受ける機会があります。
個人的には無縁な悩みではありますが、相手の立場もさまざまなので、なんともアドバイスしにくいものでもある為、慎重に回答していたのですが、いつも回答している内容に近しいものが先日熟読した書籍、金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記の中で非常に分かり易く紹介されていました。
それはプランド・ハップンスタンス(計画された偶然性)理論という考え方です。
プランド・ハップンスタンス理論、5つの行動
- 自分の好奇心をとどめずとことん突き詰める。あるいは自分がみにつけたいスキルが伸ばせる仕事をやること。
- 持続する、つまりあきらめずにやり続け、学びを採ること。
- 楽観すること。
- リスクテイクし、積極的にミスを犯せということ。
- 柔軟であり、キャリアを決めつけず、それはあくまで偶発的事象の結果と考えること。
つまり、将来のビジョンが思いつかない人は、何かのビジョンに向けて意思決定するのではなく、取りあえず行動を変えてチャンスを作り出せ、という内容です。
「キャリアは偶然の積み重ねで予期せぬ出来事でできる。だから、予期せぬ出来事をいかにチャンスに結び付けるかが大事。ゴールは障害にわたって学習する、あるいは毎日をエンジョイすることで、キャリアの意思決定することではない。そして必要ならチャンスを作り出す行動をする」ということを、スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が提唱しているようです。
今自分がやっていることが自分にとって一番いいことだ、とはだれも言い切れません。未来の自分が今の自分を見たら失笑してしまうかもしれませんが、その時々に一番いいことだ、一番いい選択肢だ、と信じながら進んでいくことは非常に重要なことではないかと思います。
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