インハウスリスティング広告担当者に1番必要なことは「プロセスの重みづけ」を明らかにすること

一定以上の予算を投下するクライアントや、リスティング広告代理店に任せきれない予算(月額30万円以下などが主)を使っているクライアントでは、インハウスリスティング広告(内製化)へシフトする傾向が強く見受けられます。中階層の場合はインハウスへのシフトの傾向は際立って少ないともいえるかもしれません。勿論、例外もあるでしょうけどね。

これらの流れは以前にも書き出したように、インハウスリスティング広告がもっとも優れた管理体制であるからに他なりません。

ただし、インハウスリスティング広告はもっとも優れた管理体制である反面、取り組みを誤ってしまうと諸刃の剣となってしまうケースも多々見受けられます。そんな時に、躓いてしまう箇所はほぼ決まってきているのではないかと痛感することが良くあるわけですね。その中でとりわけ重要なのがプロセスの重みづけにほかなりません。ここを間違ってしまうとほぼ100%インハウス化はうまく回りません。

リスティング広告では成果を生み続けるプロセスと、簡略化しても影響の少ないプロセスを明らかにして、アカウント自体を構築すること。そして、重要度によって予算管理や入札価格の調整を入念におこなっていくことが成果の分かれ目であると言えます。つまり、プロセスの重みづけが重要になってくるというわけですね。どの作業を重要視して時間を割き、どの作業を軽視して時間をできるだけ割かぬようにするのか、この”目利き”が非常に重要と言えます。

インハウスに切り替えたけど成果がでない…。作業のタスクが一向に減らない…。こんな時にはプロセスの重みづけが誤っている、もしくはすべてのタスクを同一に扱っている可能性があるので注意が必要です。

また、プロセスの重みづけを行えない、行う判断が出来ないなど、このような体制であれば、インハウス化は見送るということも良い判断だと思うのです。ここ数ヶ月でリスティング広告のインハウス化への動きが活発になってきていますが、そんなに簡単には行かないぞ、という意味での警鐘を鳴らすエントリーでした。

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まぁ、蛇足ですけど、プロセスの重み付けが重要ってのは何もインハウスリスティング広告だけに限ったことではないのですけどね。製造業でも接客業でもあたり前に重要なことなわけです。当たり前がゆえに盲目になってしまうのはこの業界の特徴でもあるのかなと。ちなみにこの内容は先日のad:techでもお話しましたよ。

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