一次情報に踊らされない能力

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先日アップされた元Google社員が語る、AdWordsの品質スコアで知っておきたいことの記事の中で、リスティング広告の情報が溢れている、と書かれていました。これは本当にその通りで、昨今のリスティング広告事業者の情報発信には度肝を抜かれます。もう僕個人ではついていけません、ひぃ。

何をどう信用するかは、その人の人格そのものだと言っても過言ではないと思います。ただし、リスティング広告を新たに学んでいる方々におかれましては、どこぞで書かれていた情報を鵜呑みにしない能力、つまり、表題どおり「一次情報に踊らされない能力」が必要な時代とも言えるかもしれません。勿論、このブログだってどこぞの情報の一つです。

例えば、よく語られることのある食料自給率の話を例にしてみましょう。日本の食料自給率は約40%程度と言われています。40%と言われれば確かに低い、と言わざる終えませんよね。ただし、これで「日本の食料自給率は低い!もっと農業を大切にすべきだ!」と主張してしまうのは時期尚早です。

ここでは一次情報を疑ってかかる必要があります。「この40%は何を元に算出されているのか?」という問いかけ、自制が必要ですよね。日本の食料自給率はなんとカロリー算出で行われています。いいですか、カロリーで算出されているんです。バターやチーズなど、その他もろもろカロリーの高い食物はあまりに日本産ではないものが目立ちませんか?僕はここで日本の食料自給率についてこれ以上語るつもりはないので、食料自給率については専門家にお任せしますが、溢れた情報の中で、一次情報に踊らされない能力が必要だなと痛感することが増えてきたように思います。

では、どうやって正しい情報を見分けるのか?

情報発信者皆が正しい情報を発信できるのであればそれに越したことはありません。ただし、この問題が質が悪いのは、情報発信者の多くが誤っているという自覚がなく、正しい情報だと思い込んで発信してしまう点にあると僕は考えてます。これは宗教や恋愛なんかに似ていて、非常に根深い問題なんですね。

じゃぁ情報を受け取る側はどうすればいいか?それは実は簡単で、「一次情報を鵜呑みにしないことを意識する」、「一次情報に踊らされない能力を手に入れる」、この2点で問題を解決することが出来ます。

前者に関してはこの記事を読んだ後すぐに実践できます。何かしらの記事に対して、すぐに鵜呑みにするのではなく、自身で実行して検証してみる、有力者にヒアリングしてみることでその記事に信憑性はある程度明らかになるでしょう。

後者は仕組みをきちんと理解することで手に入れることが出来ます。仕組みを理解するにはGoogle アドワーズ、Yahoo!プロモーション広告のヘルプを穴が空くほど読むことを個人的にはお薦めしています。

参照:Google アドワーズのヘルプ
参照:Yahoo!プロモーション広告のヘルプ

車の免許がないと公道が運転できないように、リスティング広告もヘルプを読んで仕組みを理解していないと事故ります。仕組みを理解していない状態で悩んでいる人が本当に多い業界がリスティング広告業界とも言えますね。答えは9割近くヘルプに書いてありますので、何かでお悩みの方はヘルプを熟読することをお薦めしてます。

更に言えば、リスティング広告に限らず、情報には何かしらの意図が含まれている場合や、目には見えない目的があったり、思いつきなどで書かれた情報が多数必ず存在しています。しかもそれらが一般常識であるかのように…。そんな世の中かもしれませんが、上記2つの事を意識する事によって、情報に踊らされることは極端に少なくなるんじゃないかなと思います。

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