Googleがコンテンツネットワークをディスプレイネットワークに変えた理由

2010年5月ころに何の前触れも無く、AdWordsの管理画面上でコンテンツネットワークがディスプレイネットワークと置き換わりました。数年間使い古したコンテンツネットワークという名称をいきなり捨てたのには理由があるはずです。なんでかな、なんで名前変えたのかな?さて、考えましょう。

Googleが”売りたい”のは検索ではなく、ディスプレイ広告

どうしてもディスプレイネットワークという名称、つまりディスプレイ広告を広めたい理由があるのではないか?と考えるのが一番スムーズではないでしょうか。

ではどういう理由があるのでしょうか?というのもGoogleは収益を上げ続ける企業である以上、簡単に結論を導きだせます。Googleの社員の給料のほとんどはAdWordsによる収益であることはよく語られていますね。ということは、GoogleはAdWordsの売上をもっともっと上げたいわけですね。

ではまず、検索市場でどんな具合なのか見てみましょう。

2008年9月時点の日本の検索エンジンシェアはYahoo! 51.2%、Google 39%だったのが、2009年1月の時点では検索結果ページベースでYahoo! 51.3%、Google 38.2%となっています。ほぼ横ばいから下がってますな。。。(コムスコア調査)
参照:http://www.sem-r.com/08h1/20081219163356.html

散々Google検索のアピールをしたり、AdWordsを広げてきたはいいものの、やはりYahoo!には検索の多さでは抜けない。などの事情もあるかとは思いますが、結局のところビジネスの基本は”勝てる”ところで勝負する、”伸ばせるところ”はとことん伸ばす、という基本姿勢を貫いたのだといえるのではないでしょうか。

そういう意味ではある意味Googleは検索を捨て、ディスプレイ広告の伸びにかけたとも言えますね。

ディスプレイネットワークの威力とこれから

ディスプレイネットワークの包囲網は巨大です。何%とかシェアの数字は出てきませんでしたので記載できませんが、どのブログにいっても、どのサイトにいっても見かけない日はないほどです。

そして何よりも精度が素晴らしい。これはさまざまなディスプレイ広告やターゲティング広告と呼ばれるものを利用している人間には信じられないほどに優れているということを痛感させられます。

その甲斐もあって、AdWordsのディスプレイネットワークの威力は検索により利用される検索連動型広告の効果を大きく凌ぐ場合も多々ありますね。

ディスプレイネットワークの最適化に関してはコンテンツターゲットの始め方という記事の中で詳細に解説していますが、今現在のディスプレイネットワークとは少し勝手が異なるので、この記事の中から基本を学んで、各自取り組んでください。

Googleがコンテンツネットワークをディスプレイネットワークに変えた理由/まとめ

完全に憶測ですが、Googleがコンテンツネットワークをディスプレイネットワークに変えた理由は、ディスプレイネットワーク、つまりディスプレイ広告をより使用してもらうため、つまり、”儲けるため”と受け取って間違いないでしょう。

ただし、このGoogleが儲けるというのが決して悪い事ではなく、現在のディスプレイネットワークの精度と威力を持ってすれば、私達広告主と相関関係にあることを忘れてはいけません。

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