リスティング広告で劇的に売上をあげる為に重要な広告文の極意とは?

「リスティング広告の広告文って難しい。。。」

そんな声を多く聞きます。広告文は現在で言えばタイトルが15文字、ディスクリプションが19文字×2つの制限された中での表現になってきますので、表現したいことが入りきらなかったり、どこかで妥協しなければいけないシーンに遭遇したりと、日々試行錯誤の繰り返しになります。リスティング広告に真剣に悩めば悩むほど、これまで作っていた広告文が稚拙に見え、過去の自分を恥じることも珍しくありません。長年やってる人間でもそうなんだから、経験が浅ければ尚更かもしれませんね。

そんな広告文に悩めるあなたに読んでほしい面白い記事を見つけたので共有しますね。

参考:広告のライティングで大切なこと?! ある事件の容疑者のコメントが興味深い。

ちょっとおかしな事件を起こした容疑者のコメントが真理でした。

「広告は小さくてもキラリと光るものであれば、遊びたい人は集まってくる」

引用先の「茶飲み友達紹介 秘密厳守」で解説するのであれば、「茶飲み友達紹介」というだけでは恐らくキラリとは光らなかったと思う。ここに「秘密厳守」と付け加えたからこそユーザーは想像を掻き立てられ、「なるほど、そういうことか!!」ということでキラリと光り出したんじゃないかな。これは広告文を作成するときにも非常に重要な要素の1つなんですよね。

例えばあなたがウォーターサーバーを売っているとしましょう。安心、安全な水をいつでも飲むことが出来るのがウォーターサーバーのメリットですよね。でもこのウォーターサーバーを「安心安全のウォーターサーバー」と表現する程度ではなかなか厳しいのは目に見えてます。ここで考えます。このウォーターサーバーを如何に安心、安全というフレーズを使わずに安心安全を表現することが出来るか、これが勝負の分かれ目です。

「保育所に常設されてるウォーターサーバー」

タイトルに入れるには字余りですけれど、これほどうまく安心安全を表現している広告文はありませんよね。どや!すごいやろ!というのは簡単ですが、これは僕が作ったものではなく、広告文のワークショップをやっている時に参加者さんが作成したもので、未だこれに優る広告文をみたことはありません。

勿論、これが確実に成果をあげるか?と言われれば怪しいもので、実際にABテストを繰り返さなければわかりませんけれど、確実にこれまでとは異なる数字が出るであろうと予測されます。

人は物を欲しがっているんじゃない。”事”を欲しがっているんだ。

僕がシリコンバレーで働いていたころ(働いたことないけど言ってみたかったw)、ジョセフにこんな事を言われたことがあります。

「Keyは物を売ろうとするから売れないんだよ。人は物を欲しがっているんじゃない。”事”を欲しがっているんだ。その物を手にすることによって得られる何か、それが事なんだよね。それを上手に表現してあげなければ劇的に物が売れることはないんだよ」

ここでジョセフが言っている「上手に…」とはそのものを言葉で表現するのではなく、如何に自然に、場合によっては間接的に表現してあげるかが重要だということに気づいたのは帰国してからのことでした。人は物を欲しがっているんじゃない。そのものを手に入れることによって得られる何か、つまり”事”をほしがっているんだ。僕らはそれを自然に表現して誘導してあげればいいのではないかな?そこにこそ、広告文の極意があると僕は思うのです。

その他にもこんな考え方もありますよ、という意味では以前公開した以下のスライドも何かしらの役に立つかもしれません。

結果を出すリスティング広告の広告文の作り方 from Keiji Abe

広告文で売上は劇的に変わる

広告文なんかで売上が変わるのか?と失笑する人もいるかもしれません。誤解を恐れずに言えば、答えは「広告文で売上は劇的に変わる」です。こればっかりは一度経験してみないと解らないことでもありますが、普通のヒットで数字は見れるものになります。例えば獲得単価が5,000円ほどで少し高めだな、と思っていたようなものであれば3.5-4,000円くらい。年に1・2度くらいしかないですけれど、スマッシュヒットと呼ばれるようなものであれば、2倍、3倍の数字も不可能ではないんですよねぇ。

実際には広告文はそのビジネス、対象としたい顧客、競合状況、ビジネスの成熟度などなど、さまざまな要因によって何が最適なのか?は全く異なってきますので、これこそが広告文の極意だ!なんてものは断言するのは難しいわけですよ。大事なのは深く思考を巡らし、徹底的に考えることにあるんじゃないかな。稚拙な広告文が出来る背景には思考の浅さがあることを忘れてはいけません。

広告文についての余談

ここからは余談になっちゃうんだけど、リスティング広告の広告文のことをタイトル(title)&ディスクリプション(description)、訳してTDなどといったり、クリエイティブなどと言う人も結構な割合でいますが、わかりにくいよね。広告文でいいんじゃないかなと僕は思います。

いずれにしても広告文はリスティング広告において非常に重要な要素の1つであることをお忘れなく!

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