SEMは戦術の時代へ
複数のリスティング広告代理店に施策をお願いした方でしたら感じたことがあるかもしれませんが、リスティング広告代理店が行う施策は代理店によって様々であり、全く異なる場合も多々あるのが現在のリスティング広告市場です。
そんなことを感じている中でSMX West 2010 : 最後に総括 – SMXで感じた検索の3つの今。という記事の中に”SEMは戦術が進化”と書かれていたので、そこの部分を私の方で具体的に書けるだけ書いてみたいと思います。
※ちなみにここでのSEMとはリスティング広告のことを指します。
SEMは戦術(施策内容)を重視
実際に同じ商材でも代理店Aと代理店Bとの施策は全く異なる場合があります。これは管理費であったり、人的要因であったりと様々な流れから決められることが多いですし、酷い場合には知識が偏っているので数年前の施策を行っているだけかもしれません。
勿論、仕事を請けるからには何かしらの”成果”を上げなければいけませんから、目標となる数字に持っていくにはどのような戦術があるのか?をじっくりと考え、実行しなければなりません。
一番多い2つの依頼内容をベースに、実際にどのような戦術があるのか?を書き出してみたいと思います。
前の代理店よりCPA(顧客獲得単価)を下げなければいけない場合
非常に細かい施策が重要になってきます。サイトのコンバージョン率はさほどかわりませんので、クリック単価を安くしてどの程度のユーザーを誘導できるかがキモになってきます。その際の手法としては、品質インデックス、品質スコアを改善するなり、特定のキーワードだけに注力するなり、部分一致の完全一致化なり、と様々な戦術を駆使して、目標値を超える数値を出せるような[アカウント設計力]が必要です。
コンバージョン獲得数の最大化
リスティング広告はCPAの改善だけが依頼内容ではありません。競合他社を差し置いて、出来る限りのコンバージョン獲得数を増加させるといった内容の依頼も多いわけで、そんな場合はある程度予算のリミットにも余裕が生まれます。施策としては特定のキーワードに焦点を当てながら掲載順位ごとのコンバージョン率とクリック数から、どのポジショニングの場合が利益を最大化できるのか?等を考えながらも、幅広くロングテールキーワードにも注力していく等、様々な戦術の選択肢があります。
その他にも依頼の内容は様々で、市場に対して予算が少ない場合の対処法だったり、市場に対しての予算が潤沢である場合の戦術だったり、依頼内容によって戦術も変更しなければなりません。
SEMは戦術(施策内容)を重視:まとめ
先日からお伝えしているように、依頼内容によって戦術を変更する、つまり、アカウント設計力がリスティング広告施策には必要不可欠になってきます。リスティング広告代理店に依頼する場合はまずこちらの要望をしっかりと伝え、その要望からどのような施策内容を提案してもらえるか?を重要視してみることで、良いリスティング広告代理店にめぐり合える可能性が高くなります。
「CPA下げます」だけのリスティング広告代理店では、利益の最大化は望めないかもしれません。
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