経営の力
年末から経営の力とは何かを考える機会が多かったので、備忘録として少し書き起こしておく。
これまでに多少なり人よりは多くの組織をみてきたけれど、世にある大多数の組織によくある傾向として、経営層によるマネジメントの放棄がある。これは各所からさまざまな人材を呼び集め、起こるかわからない化学反応が起こることに期待するという、いわゆる「ギャンブル性」に依存している部分が大きい形だ。「偶然性」などというほうが適切かもしれない。
ただし、やはりこれでは一か八かになってしまうし、うまくいかない傾向が強い。業種等によっては一気に駆け抜けてうまくいくケースもあるけれど、万が一うまく行ったところで、どこかで必ずシュリンクする。それは成長痛とよばれるような、一種の筋肉痛のようなものを味わっていない為、免疫ができてないからだ。
では、コンスタントに結果を出すにはどうしたらよいのか?それこそが経営の力、つまり「再現性」だと僕は思う。
経営とはさまざまな解釈があるのを承知で言うのだけれど、ありとあらゆる方面から市場・環境・フェーズなどを分析し、安定した成長と収益を持続的に生む構造及び機構、つまり、ストラクチャーを構築することなんじゃないかな。というか、そうなんじゃないかとやっと気づいた。
自身の企業の成長を妨げる要因の1つに外部要因を上げる企業が後を絶たない。だがそれは自身の経営がおざなりであると公表しているようなものだ。外部要因の影響を最小限に抑え、競争に勝つ確率を高めていくことこそが経営だからだ。
僕らのフィールドである運用型広告においてもこれはそのまま当てはまる。アカウント構成、運用がそのまま経営になり、それを更に進化させ再現できること。これこそが一流のプレイヤーの証だ。思想のないアカウントはその一時の要件は満たせたとしても、長期の利用には耐えられない。
再現性の無い偶発性の成功に価値はないし、マネジメント側においてはそのことを肝に銘じて置く必要がある。組織においては再現性を見据えて足跡や爪あとをしっかり残していくことに価値があるだろうなぁ。
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