はじめてのGTD ストレスフリーの整理術/感想
びっくりするくらいブログの更新が滞っておりますが、ご容赦くださいませ。今月、少々立て込んでおりますが、近々面白い発表もできるかと思います。
さて、この本は百式管理人の田口さんが監訳され、お薦めされていたので早速購入して読んでみました。
GTDとは?
Getting Things Doneの略で、つまり「物事を成し遂げる」という意味。
このGTDを身につけることができれば、日々降りかかってくる仕事にストレスを感じることなく、着実に自分のやりたいことを片付けていくことができるということを説いています。
今までにも整理術だとか脳の整理だとか、記憶方法だと様々な整理術の本を読んできましたが、どれも書いてあることは非常にシンプルな気がします。
こちらのGTDでもやはり言いたいことは物凄くシンプル。つまり、やるべきこととやらざるべきことと、今すぐやらなければいけないことと、そうでないものと、それらを如何に明確にして、頭の中によけないものを残さずに対処できるか?というものを説いています。
中々興味深い内容です。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術:レバレッジメモ
- やるべきことを管理する為の基本原則
1,「やるべきこと」が頭の中に居座っていると、心が澄みきったっ状態を作り出すことはできない。
終わっていないと感じているすべてのことを、頭の外の信頼できるシステムに預けることが必要である。そのうえで、定期的にそれらを見直す必要がある。
2,「やるべきこと」に対してあなたが本当にしたいのは何なのか?を良く考え、それを終わらせる為に何をしなければならないのか?を見極めなくてはならない。
3,「やるべきこと」に対して取るべき行動が全てあ明らかになったら、それらを思い出す手がかりとなるリマインダーを信頼できるシステムに登録し、定期的にレビューしなくてはならない。
- ピーター・ドラッガー
知識労働においては作業は与えられるものではなく、自ら定義すべきものだ。知識労働で生産性を高めるカギは、この仕事で求められている結果は何かと考え、それを明確にすることである。それにはリスクを伴い決断を下さなければならないが、ほとんどの場合、正しい答えなどありはしない。ただ、選択肢があるだけだ
- 結果を望め
仕事が複雑になった現代において、臨むべき結果を自分で真剣に考えることこそが、あなたの夢を実現するための一番の近道となる。
- 頭の中に詰め込まず、シンプルにするシステムを持つ
頭の中に「気になること」を保存しておくことこそが無駄なのである。全てを頭の外に出して、他の場所に集めることで初めて、効果的なシステムが機能しはじめるのだ。
- 作業は計画的に行う
事前に「収集」「処理」「整理」「レビュー」を済ませてあれば、どのような選択肢が現れた場合でも自信をもって行動することができる。「うーん、とりあえずこれかな?」ではなく、「これだ!」と確信をもてるようになり、作業の効率も飛躍的に向上していくことになる。
- 脳が一番優秀である
何かを達成したいとき、もっとも効率的、かつ創造的に問題解決への計画をたてられるのは脳である。
- わかりやすい事例
最近夕食を食べに行った時を思い出してほしい。あなたがそうしようと思った理由はなんだっただろうか。おなかがすいたから?友人との親交を深める為?あるいは、お祝い、商段、デートといった、様々なモチベーションがあったはずだ。こうしたモチベーションが高まると、脳は計画を開始する。
※中略
まず、何かが起こってほしいと望む。次いで結果をイメージする。さらにそれに関するアイデアを思い浮かべ、それらを整理する。そして、求める結果を達成する為に必要な行動を決める。これらは日常的に行われていることだ。これを仕事の現場でも活用すればよい。そう、つまりプランニングだ。
- 本書で伝えたかったこと
最大のポイントは自分がかかわっていることの全てを定期的に見直す態勢を作り、行動してなくても安心できるようにすることにある。それこそが、より高度な知識労働のスタイルにほかならない。そしてそれを実行するには、水も漏らさない「収集」システムを確立することが絶対不可欠である。つまり、やっていないところを、いつかやらなきゃとか、曖昧にしておくと、つねにプレッシャーを感じてしまい、そのやらなきゃいけないことを避けて通ってしまうが、予め、今週はやらない。としておくことでプレッシャーはなくなる。
- 人生で起きる問題は2つしかない。
- 一つは、求めている結果がわかっているのにどうすればいいのか分からないこと
- もう一つは、求めている結果がなにかわからないことだ
そしてそれらの解決方法も2つしかない。
- 取るべき行動をはっきりさせる
- 求めている結果を作り上げて、はっきりとイメージする
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術/感想:まとめ
本書では上記に書き出したように非常にシンプルなお話をしています。余計なことは頭の中から追い出し、それらは優秀なシステムで管理することでフリーストレスで生き、尚且つ効率的に仕事もこなしていこう!ということですね。
私自身も毎朝電車の中で、今日やるべき”タスク”を携帯電話で自分のPCへ送り、一日の行動をそのタスク通りに過ごすように心掛けています。やらなければいけないこと、やった方が良いこと、後回しでもいいけど今日中にやるべきこと、等を時間で分類することで、その時間帯は限られた仕事に没頭できますし、その時間内で終わらせるというハードルも設けることができるからです。
今回の本と僕の働き方は少しずつ似ていて、違う部分もあるので、こちらの本を大いにあてにして、今後の流れに組み込みたいと思います。
本書は整理術や脳科学等の本がお好きな方、また仕事にストレスを感じている方なんかには非常に良い解決策を導き出してくれる良書になるかもしれません。
分厚いですが内容を精査すれば非常に良い本です。
(システム周りの内容とか、キャビネットとかそういう内容の話は飛ばし読みでOKです。半分近くその話だったりします。)
二見書房
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最初の一冊
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仕事がまわってない人達へ
全ての「気がかり」を頭の外に出して、客観的に順位付け。頭でわかっても行動に移すのは難しい・・・
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