スポンサードサーチ施策を行う際に注意するべき6つの視点

前回はスポンサードサーチの便利技を6つほど書き出してみましたが、良いものの反面には良くないこともあるということで、スポンサードサーチで注意しなければいけない事を経験談をベースに書き出してみたいと思います。

良いものと悪いものを明確に理解し、それぞれ対策をしてください。

スポンサードサーチ、6つの注意点

  1. 入札単価の変動に惑わされない
  2. 推奨入札価格を鵜呑みにしない
  3. 配信対象外サイトは必ず登録する
  4. 部分一致なら対象外キーワードは必ず設定する
  5. 部分一致の誇張に注意する 広告文に注意を払う
  6. 配信先は本当に有効なのか?調べてみる

スポンサードサーチ施策:番外編

  • コンテンツマッチをオフにする
  • Google Analyticsを使用している場合、リンク先URLにパラメータを仕込む

1,入札単価の変動に惑わされない

スポンサードサーチでは周期的に入札単価の見直しを行っています。最近だと月に1度程度のペースで入札単価の見直しを行っているようで、周期的にメールなどが送られ、管理画面のダッシュボードにも知らされるようになっています。このペースは以前のペースよりも大分頻繁になってきているようです。
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しかしながらこの入札単価の見直し、「入札単価が引き上げられました」ときて、慌ててスポンサードサーチ管理画面にログインすると、既に入札単価に問題のあるキーワードは無くなっていたりすることが大多数です。

そんなメールが飛んできても、あまり慌てずに対処しましょう。

2,推奨入札価格を鵜呑みにしない

最初のキーワード登録時にある程度の検索ボリュームがあるものは、推奨入札価格というもの表示されるようになっていますが、ある一定の検索ボリュームをこえるようなキーワードだと、入札できないほど高額な1万円以上の入札を推奨されることもあったります。
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この推奨入札価格はあてにせず、上限入札単価は自分の目線で決めないと、どえらいことになるかもしれません。

,配信対象外サイトは必ず登録する

ポイント稼ぎの為のサイトやアービトラージサイト等からの流入は、高額の入札単価を必要とする商材を扱っている場合等は非常に多く、徹底して管理していかなければなりません。

配信対象外サイトの設定の仕方はスポンサードサーチで[配信対象外サイト]登録が可能に!という記事を参考にしてください。

4,部分一致なら対象外キーワードは必ず設定する

スポンサードサーチの部分一致は誇張しすぎる場合があるので、余分なキーワードを含んだ場合には訴求しないように予め対策を行うことが非常に重要です。

予め対象外キーワードを探し出すのは、アドワーズのキーワードツールで見つけたキーワードを登録するのも良いでしょうし、個人的には生のデータが取得できるキーワードウォッチャーを使用しています。

参照URL:SEM担当者であれば必ず覚えておきたい、スポンサードサーチの部分一致の誇張
参照URL:キーワードウォッチャーが如何に優れているのか?

5,部分一致の誇張に注意する 広告文に注意を払う

スポンサードサーチは登録していないキーワードでも広告が表示される場合があります。例えば、一番目にするのが、登録はしていないけど、広告文に表記されたキーワードで検索をかけた場合、広告が表示される場合があるので注意が必要です。

特に、ブランドネームでの出稿をしてはいないのに、広告文にブランド名が表示されていることで広告が配信されてしまうことなどがよくありますが、これの対処方法は下記の2点しかありません。
・広告文にブランドネームは使わない
・広告が表示されてしまう広告グループのキーワードを完全一致化する
参照URL:>オーバーチュアの広告文に潜む罠

6,配信先は本当に有効なのか?調べてみる

有料のサイトカタリストなどを既に使っているような方であれば問題ありませんが、GoogleAnalyticsを使用している場合は、デフォルトの仕様ではスポンサードサーチの提携配信先からの流入の詳細を知ることができません。

その為、別途カスタムフィルタを作成して、参照元が[not set]としてつぶれてしまっているもの等を詳細に分類し、あまり良くないようであれば配信対象外とすることができます。

細かい仕様はGoogle Analyticsのnot setを詳細にわける方法でまとめてあります。

スポンサードサーチ施策:番外編

1,コンテンツマッチをオフにする

コンテンツマッチは既に2009年に広告配信を停止し、配信先は全てインタレストマッチと変更されています。
しかしながらスポンサードサーチでキャンペーンを作成し、広告グループを作成すると未だにデフォルトでコンテンツマッチにチェックが入っているため、広告文修正の際などにスペースをとってしまいます。
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新しい広告グループを作成する際にはコンテンツマッチのチェックを外し、新しい広告グループを作成することで後々の広告文変更などの作業が楽になります。

2,Google Analyticsを使用している場合、リンク先URLにパラメータを仕込む

Google Analyticsでスポンサードサーチからの参照元を把握させるためには、予めURLにパラメータを仕込まなければいけません。デフォルトのままのリンク先URLを登録すると、[yahoo/organic]と同一とされてしまうので注意が必要です。
参照URL:Google Analyticsでオーバーチュアを計測する方法

スポンサードサーチ施策を行う際に注意するべき6つの視点:まとめ

日本では、スポンサードサーチを使いこなせなければ成功への道は遠のきます。

スポンサードサーチは部分一致の誇張や配信対象外サイト関連の話題などから否定されがちですが、注意点がいくらあるからとはいっても、相手の土俵で相撲を取っている以上、文句は禁物。相手の土俵に上がるからには相手のいいところも悪いところも知り尽くし、相手のルール内で施策を行い、そして結果をださなければなりません。

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