品質スコア、品質インデックス改善テクニック

品質スコアと品質インデックスの改善方法はリスティング広告担当者であれば知っておかなければいけないテクニックであり、それらだけのノウハウも各所の商材等で売られているものがあるようです。

しかしながら小細工的なテクニックなんかを追いかけていても仕方ありませんので、ユーザーの為になるものを優先する。というGoogle AdWordsの基本理念を理解して施策の望めば王道的に品質スコア、品質インデックスは改善されやすいのが現状です。

個人的にはさほど品質スコア、品質インデックスばかりに気を取られた施策を行うことは稀でありますが、実際に私が品質スコア、品質インデックスの改善の際に行う施策を書き出してみたいと思います。

※品質スコア、品質インデックスの改善を主題として施策には望まないほうが、リスティング広告施策は上手くいく傾向があります。

  1. 広告グループを細かく設定する
  2. 登録キーワードを広告文に含める
  3. メリットを強調する
  4. 競合他社と比較する
  5. ブランドネームで訴求する
  6. サイトの品質を上げる
  7. 余分なキーワードは停止せずに削除する

広告グループを細かく設定する

リスティング広告では広告グループを細かく設定することで、キーワードグループごとに適切な広告文を設置することが可能となります。Yahoo!リスティング広告、AdWordsともに検索エンジンからの流入をメインに配信されるため、検索クエリにあわせた広告文の施策は必須です。
keywords
上図は以前のとっても簡単なキーワード展開の考え方で使用した図になりますが、ここで展開されたキーワードごとに広告グループを作成し、そのキーワードにあった広告文を用意するだけで完成となり、そんなに難しい作業ではありません。

※検索クエリに広告文を合わせる事で必然的にクリック率が上昇する傾向にあります。クリック率の上昇が見込めない場合は、広告文の作成自体に問題があったり、入札価格を変更し少しでも上位へ順位を上げてみましょう。
※広告グループを細かく設定する限界点は”自身でのメンテナンスが可能かどうか?”の境界線です。

登録キーワードを広告文に含める

上記の広告グループを細かく設定するの中にも出てきたものの一つですが、登録キーワードを広告文に含めることにより、必然的にクリック率が上昇する傾向にあります。ユーザーの検索をかけた検索クエリを入れることでユーザーに”自分の問いに対する回答がある”と思わせるのは非常に重要なことです。

また、Yahoo!リスティング広告にはさほど関係ありませんが、AdWordsでは検索クエリを広告文に含めることで品質スコアが僅かでも改善される場合が多々あります。勿論、無理やり含めるのではなく、文章として十分な表現力を持った広告文を作成しましょう。

メリットを強調する

ユーザーにとってのメリットを強調して広告文に含めることで、クリック率が高まります。品質スコア、品質インデックスの要素のうちの高い割合をクリック率が占めていますから、結果的にクリック率を高めることで必然的に品質スコア、品質インデックスの改善に役立ちます。

競合他社と比較する

広告文は自社のメリットだけを強調すれば良いというものではなく、競合他社と比較しても目立っていなければなりません。これだけランディングページのノウハウなどが露出されている以上、同じUSPを持っている競合他社は何社もあると考えた方が良いでしょう。

[送料5000円以上無料]と記載しても、競合が同じような文面で訴求していたらそれはUSPでは無くなってしまうので、競合の広告文を分析し、それよりもお得な、もしくは更に強みのある広告文で勝負しなければクリックを誘発させるのは難しいでしょう。

競合他社の広告文を調査するには、Yahoo!リスティング広告内にあるツールで比較するのが非常に便利です。
広告文調査
ログイン、広告文作成、特定のキーワードをクリックすると、上記の様にクリックしたキーワードで検索をかけた場合に、どのような競合他社の広告文が出ているのかを調査できるツールがあるので、こちらを参考に広告文を作成してみましょう。

態々Yahoo!で検索をかけなくても他社の広告が見れるのは便利ですね。

ブランドネームで訴求する

仮にブランドネームが知れているような会社、商品などであれば是非ともブランドネームや社名などを広告文に挿入し訴求したいところです。テレビCMなどを撃っていたり、雑誌などのタイアップが多いなどの場合はブランドネームや社名などの訴求をすることで、相乗効果が得られる可能性が高いです。

しかしながら広告文にブランド名や会社名を入れるなという記事でも詳しく書き出していますが、名の知れていない会社や商品名等がリスティング広告の広告文を”ブランドネームで訴求する”のは非常に厳しいです。

サイトの品質を上げる

こちらもYahoo!リスティング広告にはさほど関係なくAdWordsのみが対象となりますが、サイトの質が高ければ高いほど、品質スコアは向上する傾向にあります。

自然検索の品質を測るシステムとAdWords内での品質を測るシステムは別物ではあると思われますが、結果的に自然検索に有利な内部構造のしっかりとしているサイトは総じて品質スコアの算出に有利に働きます。

実質1~3ページだけで構成されているランディングページなどは非常に不利に働きますのでご注意ください。
 

余分なキーワードは停止せずに削除する

  • コンバージョンが発生しない
  • クリックが発生しない
  • インプレッション数が皆無

上記3点の様な場合に、特定のキーワードを停止する場合が多いようですが、そういったキーワードは出来るだけ停止ではなく削除する、もしくは新しい広告グループを作成し移動するなどをして対処しましょう。

貢献度の少ない特定のキーワードを停止をすることで広告グループ内に留まらせるのは、その広告グループの質を下げる可能性があります。特にYahoo!リスティング広告では”広告グループ単位”で品質インデックスがカウントされます。

Yahoo!リスティング広告の品質インデックスの改善は詳しく簡単にYahoo!リスティング広告の品質インデックスをあげる方法にても解説しています。

品質スコア、品質インデックス改善テクニック/まとめ

今回書き出している品質スコア、品質インデックス改善テクニックは所謂王道を突き進んでいますが、これが全てであるといっても過言ではありません。

その他にも初期に入札価格を1.5~2倍などにしてクリック率を一時的に高め品質スコア、品質インデックスを上げる!等という手法などが一般的に知られていますが、少し小手先に近いです。
※AdWordsの改善により、この手法は既に通用しにくくなっています。

様々な品質スコア、品質インデックス改善テクニックを今回書き出しましたが、
本当にそのキーワード、広告文、ランディングページはユーザーの為になっているのかどうか?
を第三者的な目線で見ることができれば、品質スコア、品質インデックスは改善傾向にあります。

特にAdWordsでは”ユーザーの為になっているかどうか?”に重要度を高く置いていますので、ドロップシッピングやアフィリエイト等の簡易的なお小遣い稼ぎ系のサイトには厳しいので気をつけましょう。

品質スコア、品質インデックスを改善するというのはリスティング広告で成果を上げるための本質ではありませんので、費用対効果を上げるための一つの手段に過ぎません。あまり過剰にここだけに人力を尽くさないことが、リスティング広告で成果を上げるためのコツです。

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