日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方/感想


EC studio、山本 敏行社長のiPhoneとツイッターで会社は儲かるに続いて2冊目の書籍になり、12/2発売ということで先出にご献本頂きましたのでまずはお礼を。

EC studioさんと言えば、無料のアクセス解析ツールWebAnalystで有名ですね。

本書は「社員満足度日本一」のEC studioさんが、どのようにして社員満足度日本一の会社になっていったのか?という内容や、現在どのようにして仕事の効率化を図っているのか?を具体的に書き出した書籍です。ボリューミーなんですが2時間もあればスラスラと読めると思いますよ。

個人的に感じたのは情報量の少ない地方などで活躍されている方々には非常に参考になる個所が多いと感じました。仕事への取り組み方や作業効率をアップさせるための体制、中でも便利なツールの紹介などは私たちのようにインターネットに毎日触れている人間でもまだ知らない貴重な情報が載せられています。

EC studioさんと言えばクライアントと会わない、電話がない、などが非常に有名ですが、10連休以上の休暇が年4回,iPhoneを全社員に支給などの制度も導入しており、働く方としてはなんだか夢のような職場ですね。。。凄い。
※ちなみにわが社も電話はありません。クライアントさん以外に教える電話って意味ないんですよね。毎日事務所にいるわけではないし、その為に固定電話転送するのも意味ないですし。

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方/レバレッジメモ

しないこと14箇条

  1. インタネットを活用できないことはしない
  2. 株式公開しない
  3. 他人の資本は入れない
  4. 経営理念を共感していただける会社としか取引しない
  5. 経営理念に沿わないビジネスはしない
  6. 特定の組織に所属しない
  7. 社員をクビにしない
  8. 売上目標に固執しない
  9. サービス向上に妥協しない
  10. 守りに入らない
  11. 高価格なサービスは提供しない
  12. 会社規模を追求しない
  13. 日本にプラスにならない事業はしない
  14. 日本市場だけにこだわらない

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方/まとめ

上記で上げたしないこと14箇条はさまざまな箇所で共感できるのですが、個人的には“売上目標に固執しない”という箇所に激しく同意します。「売上目標などの数値目標はとても大切ですが、数字に追われて出る効果は一時的で長続きしません。競合や市場という不確定要素がある中で、数字に固執すると社員が無理をし、顧客に迷惑をかける可能性がある」といいます。

私自身も同じ意見で、数値目標は非常に重要だと思いますが、顧客に迷惑をかけてまで数値目標を達成しようとしている営業の方を目の当たりにすると切なくなります。この意見には正直「甘い」とか「ぬるい」とか、賛否両論あると思いますが、こういったところがEC studioさんのスタンスであり、私がEC studioさんを好きな理由でもあるのだと思います。

インターネットから少し遠い事業で頑張っている方、地方の中小企業で頑張っている方々に是非ともお薦めしたい書籍です。インターネットを活用して、どのように事業・会社を最適化するのか?のヒントを見つけることができる書籍ですよ。

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方
山本 敏行
ソフトバンククリエイティブ
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