広告グループのグルーピング設定方法/AdWordsの始め方

AdWordsの始め方シリーズ、第6段はAdWordsの広告グループのグルーピング設定方法をお送りします。

AdWordsで費用対効果を最大化するためには、広告グループのグルーピングが最大の要になってきます。グルーピングの良し悪しで広告文のクリック率は変動しますし、品質スコアも変動します。そして結果的にコンバージョン率も変動するため、しっかりとした広告グループのグルーピング設定方法を理解しておきましょう。

広告グループより大枠のキャンペーンの設定方法はキャンペーンの設定方法/AdWordsの始め方でご確認ください。

品質スコアを最大化する広告グループ設計

AdWordsには品質スコアという、入札価格以外に重要視される独自のスコアが存在しています。広告の掲載順位は“品質スコア × 入札価格 = 広告ランク”の順で決定されるために、出来るだけ安い価格で上位表示されるためには、品質スコアが高くなければいけません。
※品質スコアの改善に関しては、拙書、 リスティング広告 成功の法則にて解説しています。

品質スコアを理解する

品質スコアを理解する為には、AdWords の「品質スコア」の定義と計算方法を再度みてみましょう。

  1. キーワードと広告の過去のクリック率(Google ネットワークでのクリック率は、Google ネットワークでの品質スコアに影響しますが、Google での品質スコアには影響しません)
  2. アカウントの過去のデータ(アカウントのすべての広告とキーワードのクリック率)
  3. 広告グループの表示 URL の過去のクリック率
  4. リンク先ページの品質
  5. キーワードと広告グループ内の広告との関連性
  6. キーワードおよび表示される広告と検索クエリとの関連性
  7. 広告が表示される地域でのアカウントの掲載結果
  8. その他の関連性に関する要素

これらを見る限り“キーワードと広告グループ内の広告との関連性”を重視しているのは確実であり、その割合は比較的高いと理解できます。では、早速関連性の高いキーワードと広告グループ内の広告を作ってみましょう。

広告グループ設計

品質スコアのためにも、ユーザーの為にもキーワードと広告グループ内の広告との関連性を上げるようにグルーピングするのが重要となります。

では、Googleショッピングが及ぼすAdWordsへの影響で取り上げたサプリメントを扱っている場合で確認してみましょう。

例えば、上記の様にサプリメント関連、全てのキーワードを1つの広告グループに入れてしまってはそれぞれの広告文で訴求することが出来なくなってしまう為に、キーワードと広告グループ内の広告との関連性が低下してしまいます。その為、品質スコアに良い影響を与えにくい状況となります。


全てのキーワードに向けて広告文を用意できるようにグルーピングすることがベターなのはいうまでもありませんが、上記のように同じ意味合いのキーワードを1つの広告グループにまとめておくことで、意味合い近しい広告文で訴求することができるようになります。
※1キーワード1広告グループというのは現実的に不可能ですが、理想ではあります。

広告グループのグルーピング設定方法/AdWordsの始め方/まとめ

このように出来る限り細かい広告グループの設計が品質スコアの改善、強いてはAdWordsで費用対効果を最大化するために必要不可欠な施策となります。

キーワード数が何千、何万個となるようなアカウントでもこのような施策の延長となる場合がほとんどです。その為、AdWords運用には知識や経験だけでなく、こういった地道なルーチンワークをこなすだけの忍耐力も必要不可欠となってきます。

尚、品質スコアを改善する意味合いで細かい広告グループのグルーピングを提唱していますが、このようにキーワードにあった広告文を設定することは、検索キーワードにあった広告文が出現されることによりクリック率も改善され、結果的に品質スコア改善に繋がることはユーザーのためになってもいることを忘れてはいけません。

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