リスティング広告を外注する場合のリスティング広告代理店の選び方、7つの視点
既に何度か書き出したことがある内容ですが、リスティング広告代理店を選ぶ基準を聞かれることが多くなってきたので、改めて書き出したいと思います。
※昔の記事ってなかなか読まれませんからね。
SEO業者の選定同様、リスティング広告は施策者の力量で成果が大きく変動する場合があるので、数年前と比べてリスティング広告代理店の選び方も重要度が増してきているとヒシヒシと感じています。
そんな中、どういった視点でリスティング広告代理店を選んだらよいのかを書き出します。少しでもご参考になれば。
- 他社に負けない訴求点
- どこまで対応してくれるのか?
- 担当者の人数
- 最低契約期間・最低広告予算は?
- 土日や年末年始などの連休時の対応
- 時間帯や地域別での広告出稿量変更の対応
- 最低広告予算からみる事情
他社に負けない訴求点
どんな取り組みでも、自社のビジネスである武器を具体的に答えられないリスティング広告代理店は辞めた方がよいでしょう。普通と変わらないことを当たり前のようにこなすだけであれば名の知れた大きい代理店にお願いするのが一番安全なのはいうまでもありませんね。
どんなジャンル、商材が得意なのか?実績を上げてきたのか?どういった施策を具体的に行うのか?が主ですが、その他にもさまざまなアドバイスしてくれるのか?ランディングページのアドバイスなどは行ってくれるのか?アクセス解析は見てくれるのか?またそれらには追加料金がいくらかかるのか?なども先に聞いておくとよいかもしれません。長い付き合いになればなるほど、こういった視点を持っているかどうかが非常に重要です。
どこまで対応してくれるのか?
リスティング広告を最適化に導くには多くの最適化手法があります。例えばアカウント設計であるとか、キーワード挿入機能を使った施策だとか、広告文のA/Bテストであるとか、はたまた、Google AdWordsのディスプレイネットワークやインタレストマッチを使った施策であるとか。はっきりいって終わりは無いといってもいいほどやるべきことは沢山ありますが、限られた予算の中で全ての施策を満遍なく完璧にリスティング広告代理店が行うことは不可能に近いです。
予め定めている予算の中でどこまで対応してくれるのか?を明確にし、目標を共有することで納得のいくリスティング広告代理店を選んでください。
担当者の人数
担当者の多すぎる施策はあまりお薦めできません。可能であれば原則1人を担当として行うような、一気通貫な施策が良い結果を導きやすいです。ただし、社内の離職や離脱リスクなども踏まえれば、多くても2.3人のチーム構成で取り組みことが望ましいでしょう。
また、会社レベルではなく、担当者レベルでの経験や実績も話しておくと良いかもしれません。会社の実績や経験はあなたの担当者とは全く関係のない話かもしれません…。
最低契約期間・最低広告予算は?
どんなリスティング広告代理店でも最低契約期間・最低広告予算等の縛りは存在します。是非ともお願いしたいリスティング広告代理店を見つけることができたなら交渉してみるのも一つの手だと考えます。
一つの例として最近のリスティング広告代理店は【成果報酬型】で受けてくれる場合があったり、月額固定制などで請け負ってくれる場合もあるので相談してみることである程度の譲歩が受けれる場合が多いです。
土日や年末年始などの連休時の対応
扱うサービス・商材によっては土日での広告配信停止や特定の曜日などに休みを設けていたりと、受付をしていない場合などもあるかと思います。そういった場合にどのように対応可能なのか?予め確認しておくことで後のトラブルを防ぐことが出来ます。
特に年末年始やゴールデンウィーク時での対応などは予め確認しておきましょう。
時間帯や地域別での広告出稿量変更の対応
Google AdWordsでは広告配信の曜日、時間帯に強弱をつけて配信する機能が予め備わっていますが、Yahoo!リスティング広告ではそのような機能は備わっておりません。その為、時間帯での出稿に強弱をつける為には別途システムなどを利用するか、原始的に人間が手動で対応するかしかありません。
そういったシステムを利用した場合、どの程度の費用が追加でかかるのか?なども含めて聞いてみましょう。
最低広告予算からみる事情
月額最低広告予算が30万円からのリスティング広告代理店A社と、10万円からのリスティング広告代理店B社で質が良いのはどちらだと思われますか?
この質問には完全な正解はありませんが、使用できる予算で物事を考えるとうまく行きます。
まず、自社の月額広告予算が30万円の場合、大抵の方がA社にお願いしたいと思われるケースが多いようです。それは30万円からしか受け付けていないので、それなりの技術と知識を持っているのではないか?少なくてもB社よりも優れた施策をしてくれるのではないか?というのがおおよその見解でしょう。
しかし、一見見方を変えてみると、30万円からしか受け付けていないA社のクライアントになるということは、一番最低額での施策をお願いするということになり、あまり重要でないクライアントとなってしまう可能性があります。
ところが10万円から受け付けているB社のクライアントになるということは、必然的に30万円のクライアントの重要度は高まります。このように考えると、A社にした方がよいのか?B社にした方がよいのかが分かりやすいですね。
※だからといってA社の施策が確実に悪いとか適当だとか、そういう話ではありません。
リスティング広告を外注する場合のリスティング広告代理店の選び方、7つの視点/まとめ
今回はリスティング広告代理店の選び方、7つの視点を書き出しましたが、一番基準にしていただきたいのは何度も言うように”目標を共有し、同じ目線になって施策を行ってくれるかどうか?”であると僕自身は考えています。
どんな技術やリテラシーがあっても、考え方や足並みが揃わなければ良い施策は撃てません。
そういった優秀なリスティング広告代理店を見つけるのは面倒で大変かもしれませんが、長く付き合う代理店を探すのであればちょっとした手間は惜しまず探していきましょう。
最近の記事
- 今、付き合っている運用型広告代理店は大丈夫なのか、今後どのように運用型広告代理店を選定しどのように付き合うべきなのか、を見極める術2016年09月28日
- 経営の力2016年03月11日
- 当たり前のことを当たり前にこなす人は総じて「当たり前のレベル」が高い2016年03月07日
- これから独立する君へ知っておいてほしい15のこと2016年02月10日
- 2015年に読んだけど紹介しなかった良書13選2016年01月18日