プレゼンテーションzen/感想


先日行われたTEDxTokyoの中で一番手を担ったガー・レイノルズ(Garr Reynolds)のLessons from the Bambooをみて、やたらと早口でスラスラと話すイケメンだなぁ、と思っていたところ、ずっと気になっていた本書の著者であるとこに気付き、早速購入して読んでみました。

TEDxTokyo Garr Reynolds、Lessons from the Bambooはこちら→

本書ではPower Pointのお粗末な現状を痛烈に批判しながらも、どういったデザインがわかりやすいか、どういったスライドの使い方が効果的なのか、どういった準備を行うべきかなのかを単純明快に解説しているので、随所随所で為になる、面白い書籍です。

とはいえ、個人的にはPower Point無くして仕事なんかできるかいっ!という気持ちですけどね。

プレゼンテーションzen/レバレッジメモ

小田切一雲
剣術の第一の原則は、小手先の技術に頼らないことである。大抵の剣士は技術を重視しすぎており、場合によっては、それを最大の関心ごとにしている。

セス・ゴーディン
プレゼンテーションとは、感情を伝える事である。
スライドはあなたの言葉をそのままなぞったものではなく、それらの言葉を効果的に演出するものでなければならない。

ケン・ロビンソン卿
間違いを犯す覚悟がなければ、独創的なアイデアを出すことはできないだろう。

T.S.エリオット
厳しい制約の中で仕事をすることを強いられたとき、想像力は最大限に引き伸ばされる。そして最も豊かなアイデアが生まれてくる。完全な自由を与えられると、仕事が散漫になる可能性が高い。

デヴィット・S・ローズ
スライドをそのまま印刷したものを配ることは、絶対に避けるべきだ。まして、プレゼンテーション前に配布するなんてのはもってのほかである。スライドは単体では成立しないものであり、それを聴衆に配ることは無意味である。逆に言えば、もしスライドが単体で成立するとしたら、あなたが前に立っている必要などないではないか?

ナンシー・デュアルテ
2本の手が地球の前で握手している画像を使いたくなってしまったら、鉛筆を置いて机の前を離れ、休暇をとることを考えたり、アロマセラピーの店を調べたりした方がいい。

ポール・アーデン
あなたのプレゼンテーションのビジュアルが際立てば際立つほど、人々はそれを忘れないだろう。そして何よりも、人々はあなたのことを忘れないだろう。

要素は絞る
画面に載せるのは2-3の要素(もしくは各要素からなる2-3グループ)だけに止めておくべきである。

ストーリーテリング
プレゼンテーションの準備というのは、考えをまとめたり、ストーリーテリングに力を注いだりして、聞き手にメッセージがはっきり伝わるようにすることだ。

初めはアナログに
紙、ホワイトボード、あるいは砂浜に棒で描くこと

今回のプレゼンテーションの究極的なメッセージは何か?
もしたった一つの事しか聴衆の記憶にしか残らないとしたら(それでも、覚えてもらえるだけラッキーである)、それは何であってほしいか?

プレゼンテーションzen/まとめ

実際にスライド造りに追われていると、”2本の手が地球の前で握手している画像”を思い浮かべることがあるので、休憩するべき時期がわかりました^^

今回のプレゼンテーションの究極的なメッセージは何か?
これは私自身も一番大事にしている箇所ですが、実際に入り込んでしまうとなかなかこの重要な部分を忘れてしまいがちなんですよね…。本当に気を付けたい場所です。

本書の内容を簡単にまとめると、いかにイメージに近い、きれいなビジュアル(画像)を利用して、完結にスライドを作ることができるか?といった話をしており、さまざまな事例が取り上げられているので、なかなか興味深いです。

スライドで利用する際のデザインのあり方なんかは、デザインセンスに欠ける僕なんかにはものすごく参考になります。

個人的にはこういったプレゼン、ワークショップなどで利用するスライドのセンスやあり方なんかは、さまざまな場所で目する、実際に体験するということが一番重要じゃないかと感じています。

そういった意味でも、本書は多くのスライドや画像を見ることができるのでお薦めです。勿論、プレゼンテーションとは何たるものか?についても学べます。

プレゼンテーションzen
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