成功から多くは学べない
月初になるとリスティング広告業界では新規でのアカウントの運用開始が行われることが非常に多く、仮説の検証を繰り返しながら微調整したり、月初のレポート作成に追われて何かと忙しいと思うのですよね。特に今の時期なんかはフル稼働でね。
勿論、その新規のアカウントは上手くいくと嬉しいのだけれど、個人的には一定上のプレイヤーになってくると、なんとなくでも”成功から多くは学べない”ということに気づくんじゃないかな。個人的には後を引かない程度のミス、つまり、リカバリー出来る程度のミスをする位のほうが人は大きく成長すると思うのです。
例えば、特定キーワードの入札価格を10倍にしてしまった…(「0」を連打してしまった等)、であったり、Google AdWords内の1つのキャンペーンを検索連動型広告とディスプレイネットワークとで合わせて配信してしまったりだとか(最近は少なくっているだろうけど)、今であればリマーケティングの設計をミスってしまった…(現在進行形で気づいてない人大杉)であるとかそんなミスはいいよねぇ。だっていくらでもリカバリーできるもの。
ミスをしないことは確かに重要だと思うのだけど、ガチガチなガイドラインを作ることによって予め完全にミスを防ごうとして、結果的に何もチャレンジ出来ない状態になるよりも、ある程度のミスを許容し(重箱の角を突くようなものは問題外)、リカバリー出来る対応力を付けさせる方が人は大きく成長すると思うし、結果的にアカウントの最適化にも一役かうのではないだろうか。
更には前者はいつまでたってもまさかの事態に陥った時に自身で判断が出来ず、後者は独断で判断することができるスキルが身につくはず。
先日、「金持ち父さん 貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏の会社が倒産しちゃって話題(ギャグではなく事実)になったけれど、その本の中でこんなことを言っているのを思い出した。
成功から多くは学べない。私たちは失敗したときに、一番よく自分について学ぶ。だから失敗を恐れるな。 by ロバート・キヨサキ
勿論、失敗には良い失敗と悪い失敗がある。良い失敗というのはチャレンジして犯したミスが代表的だろう。僕たちの仕事の例で言えばCPA(顧客獲得単価)を引き下げる為に、入札単価を引き上げるなどがその最もたる例かもしれない(コンバージョン数を増加させ、結果的にCPAを引き下げる手法)。
悪い失敗というのは守ったのに守りきれずに(憶測を誤るなど)失敗すること。例えば、CPAが高騰してしまっているので入札単価を引き下げ、更にコンバージョンを産まなくなり、結果的に悪化してしまうことなどがあげられる。あとこれは最悪で、以前にも同じような失敗をしたのに再現してしまうこと。2度目の同じミスは学んでない証拠だからね。
良い失敗であれば、どんどん失敗するべきだと思うのですよ。ただし、それだけチャレンジしろということです。それだけ学べということです。失敗はただ通り過ぎさせるのではなく、素早く自分でリカバリーすべきなのです。そうすることで、より成長できるんじゃないかな。
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弊社では成功体験の共有以上に、「ミスを共有する」ことを非常に重要視しています。1人のミスを全員が共有することで組織内での再発を防ぐことが出来るんじゃないかなと思うのですよね。大きなミスからヒヤリハットのような小さなミスまで、できる限りを共有しています。
そんな組織に興味があるぞーという方は以下よりどうぞ。
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