先入観を取り払おう

リスティング広告という仕事柄、さまざまな業種の方々にお会いするケースが多いかもしれません。

特に僕たちの仕事では既に生活の中に入り込んでいるようなだれもが周知の業種だけに限らず、スタートアップで新しく市場を開拓するような業種であったり、その中でも検索数が限られてくるような予測も難しい未知の業種も少なくありません。(最近はこの辺りが多いけど)

そんな時、僕らはどうしてもこれまでの経験則から「出来る」「出来ない」を早い段階でジャッジしてしまいがちです。経験則といえば聞こえは良いかもしれませんが、それは”先入観”とも呼べる代物になっていると注意が必要です。これは経験が長ければ長いほど陥りやすい傾向があるのかもしれません。

正直言えばつい先日も僕は少し「難しそうだなぁ」と思って見ていた案件も、うちのメンバーは結果で応えたんですよね。それも劇的に。それらの詳細を分析していくと、やはりそこには僕には遠目でしか見えていなかった”インサイト”が合ったわけです。幸か不幸か、仮に半ば無意識的にでもそのインサイトを引き当てた彼に軍配が上がった。

勿論、出来ないことは受けもしないので勝算はなかったのか?と言われればあったけれど、そこまで劇的に上手くいくとは予測していなかった。これは僕の“経験則”が”先入観”へ切り替わってるなぁと痛感した出来事でもありました。

「良い戦略、悪い戦略」の著者、リチャード・P・ルメルトは著書の中でマルコム・グラッドウェルの名著「第一感」を引き合いに出し、これをうまく表現しています。

直感に頼るべきでないケースとしては、ある出来事が起きるかどうかの確率に関する判断、自分自身の能力と競争相手の能力との比較、因果関係の立証などが上げられる。確率予測では、経験を積んだ専門家でさえ、先入観に囚われがちだ。

僕はこれまでの経験則からすべての物事を確率論で見てしまっていて、先入観に変わっていたのだなと思うのです。一見無謀に見えることでも、しっかりと見極めなければいけないということを改めて痛感させられた出来事でした。

“経験則”が”先入観”になっていないか?今一度確認するのも悪くないかもしれません。

無意識の罠にはまってはいけないんですよね。もう少しフラットな視点を持って取り組んでいかなきゃいけないなぁ。(自戒)

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