スマートフォンのみを利用するユーザーが拡大し、スマートフォンでのみ検索されるキーワードが急増する
最近めっきりとブログを更新しないもので、各方面でいろいろな有る事無い事ささやかれているようですが私は元気です。
さて、今年もさまざまな動きがあるリスティング広告業界ですが、個人的にもっとも興味深いと思った話題を取り上げたいと思います。バズったにはバズったんだけど、なかなかこれについて議論が始まらないのは勿体ないのでぶり返します。
参考:スマホのみ利用が1.6倍、スマホのみ検索キーワードが7倍、ヤフーの調査にみる検索市場の将来 | Web担当者Forum
この業界に身を置く方であれば必ずといっていいほど目を通していると思いますし、仮に見ていないなんてことがあればそれはモグリでございましょう。タイトル通りなんですが、要約するとこんな感じです。
スマートフォンしか利用していないユーザーが1年前と比較すると1.6倍になり、更にはスマートフォンでしか検索されない検索キーワードが7倍になりました。その傾向は若い女性だと顕著だよね。
これは改めてデータで出されなくても、リスティング広告プレイヤーたるもの、日々のアカウント運用からこれに近い傾向は追えているかと思いますし、アカウントには既に上記のことを加味した上での構成になっているはずです。
でですね、私がこの記事の中でしっかりと向き合っておかなければいけないと感じているのが「スマートフォンしか利用していないユーザー」と「スマートフォンでしか検索されない検索キーワード」なんですね。この2つに関してもっと深堀りせねばなりません。
なぜ、スマートフォンしか利用していないユーザーが増加するのか?
旅行の予約、通販、仕事の資料確認やメール返信、調べ事など、多くのことがスマートフォン上で行われています。極端な話、スマートフォンがあればある程度の事は出来てしまうんですよね。わざわざPCを触る必要もない。我が家でも引越し後、PCの電源は一度も入れておらず、タブレットとスマートフォンで事足りる状況があります。
この傾向は非常に顕著で、多くのデバイスが普及する反面、PCの出荷台数は減少傾向にあります。
参考:2014年の世界PC出荷台数は2.7%減、短期的な回復も先行きは不透明
これまでは仕事でPC、自宅にも一応PC+ガラケーだったのが、スマートフォン1つで事足りる世界が訪れているのは僕が言うまでもないので当然ですよね。だからこそ、スマートフォンに広告を配信しないなんて選択肢はない。
エンハンストキャンペーン後、スマートフォンの配信設定をそのままにしているアカウントが多く見受けられますが、はっきり言って機会損失以外の何物でもありません。
スマートフォンでしか検索されない検索キーワードとは?
デバイスが異なれば利用される環境や状況も異なるわけで、ことスマートフォンにおいては音声検索という強力なプロダクトがある以上、その傾向はより顕著です。
参考:OMG! Mobile voice survey reveals teens love to talk
参考:10代の若者の50%以上がGoogle音声検索を毎日使う、音声検索を使う大人は“情強”?
こちらも要約するとこんな感じ。
10代の若者の50%以上がGoogle音声検索を毎日使い、音声検索自体は増加傾向にある。
アプリでの行動なども含めての話にはなるけれど、電話をする時、調べ物をしたいとき、宿題を助けて欲しい時などさまざなシチュエーションで音声検索が利用されているのがわかります。私自身はカーナビの上にAndroidを常設し、行き先やお店などを音声検索してます。
なんともシュールな映像ですが、これが現実です。テスラのようにこれからはハードウェアだったものがソフトウェア化するという流れは止められない。
少し話は反れましたが、「スマートフォンでしか検索されない検索キーワードが7倍」である以上、リスティング広告もスマートフォン独自で検索されるようなキーワード、その中でも顕著なのが音声検索を意識したキーワード選定が必要になるというわけです。今回は特別にそういった傾向のあるキーワードを1種類だけご紹介すると、「●●したい」ですとかの願望系のキーワードです。
※「綺麗なりたい」というキーワードは2013年からスマートフォン中心に増加傾向。デバイス別ではスマートフォンが88.3%も占めます。これに限らずお悩み系、願望系はプライベートデバイスと言えるスマートフォンでは圧倒的に強い傾向にありますね。
つまるところ、スマートフォンではプライベートデバイスであることを強く意識し、音声検索などの独自の仕様にも注意を払いながら見ていく必要があるということですね。
まとめ
これから更にスマートフォンのみを利用するユーザーが拡大し、スマートフォンでのみ検索されるワードが急増することは間違いないでしょう。更にはアプリなどの台頭もあり、ユーザーの行動は益々多様化の一途をたどりますが、僕たちリスティング広告プレイヤーに出来ることは適切なタイミングで適切な広告を、適切なユーザーに届けることであることを忘れないようにしたいですね。
繰り返しになりますが、出来ることは多様化しても、やるべきことは変わらないのです。
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