クリック! ビル・タンサー、泉浩人 ~感想~

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先月発売されていたクリック!を読みました。

実はこの本は発売当初から手に入れていたのですが、中々読み始めるまでに時間がかかってしまいましたが、実際に読み始めてみると約2日ほどで読めてしまうほどのライトな本です。

内容的には泉浩人さん監訳なので、検索連動型広告に特化した本なのかと思い購入したのですが、どちらかといったらアクセス解析やデータ解析などに特化している本だと思います。

そういった意味ではログ解析などの仕事に携わっている方々に非常にお薦めできる内容だと思います。

クリック! ビル・タンサー、泉浩人 ~感想~

以下、レバレッジメモになります。ネタばれ

  • データ自体は嘘をつかないが、その解釈や使い方を間違えると、とんでもないとんでもない結論を導きだしてしまう。
  • イノベーターにはある特定の市場にどんな製品やテクノロジーが有効なのかを先読みする能力があるのに対して、アーリーアダプターは、後から新技術を受け入れる大多数の人たちの目と耳を持ちながら、市場でのその技術の普及に影響を及ぼす力を持ち合わせている。
  • 90%が潜伏者であり、反応はせずにコンテンツを黙って見つめているだけ
  • アービトラージ = 二つの商品の価格差を利用し、異なる時間、異なる地域における価格のさやをとる取引のこと
  • ネット上のデータを利用した利ざや稼ぎは過去ではなく、現在起きていることに注目する
  • 検索キーワードというものはいわば「真空」の状態では分析できない。インターネット上の検索ユーザー特定の製品サービス、あるいは芸能人の名前を検索する「理由」は、場合によっては非常に多岐にわたるのだ
  • 「データは常に正しい」ただし、解釈の仕方に様々な落とし穴がある。そして検索キーワードから地道に情報を集める段階に始まり、検索の「目的」と実際の行動のずれを認識する段階まで、そういった落とし穴はどこにでも待ち受けている
  • トレンド予測の場合、頻繁にネットにアクセスしている技術オタクに代表される、最新のテクノロジーを受け入れる可能性の最も高い可能性の人たち、すなわち、アーリーアダプターたちの動向を見極めることが重要である。
  • 現代社会においてビジネスを成功させるには、われわれを取り巻く環境の変化を理解することが何より重要だ。

個人的には上記の赤字の部分が非常に共感でき、日々試行錯誤している部分です。

前半部分や途中には特にひきつけられない内容もいくつか存在しますが、データ解析などに関する記述はは非常に興味深い内容でした。実際にお薦めできますし、アクセス解析の可能性を非常に感じる本です。お薦め!

クリック!「指先」が引き寄せるメガ・チャンス
ビル・タンサー
イースト・プレス
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