リスティング広告が属人的であることは果たしていいことなのか?
属人的とは個々の能力によって成果が大きく変わってくるさまをいいますけど、リスティング広告というビジネスは非常に属人的なビジネスです…とあえて言い切りってみます。
結論から言えば現在のリスティング広告は人に大きく依存する部分があり、これは人力での手動の運用だけに限らず、自動入札ツールは実際に効果的なのか?でも紹介したようにルールベースで構成された自動入札ツールなんかも同様です。大声で語られることは多くはありませんが、指名制で仕事が発生するのもこの業界の属人的な部分をよく表しているなと思います。そしてその流れは徐々に加速しています。
これが果たしていいのか悪いのか、そんな疑問にすぐに回答を出すことは容易ではないけれど、リスティング広告をちゃんと正しい方向で広げるには確実にある程度属人的な部分を排除していくことも必要なんだと思うわけです。そんなことを考える日々が徐々に増加していくのが正直なところ。Googleがコンバージョンオプティマイザーやディスプレイキャンペーンオプティマイザーの開発を続けていくのも、Google AdWordsから限りなく属人的な部分を排除し、だれでも利用できる環境を整えようとしているからだと僕には感じられずにはいられません。
そして、いち経営者として組織が一定以上の大きさになる為にはどうしても属人的な箇所を限りなく少なくする必要があるということを理解しているつもりです。
ただし、闇雲に人を増やしたって統率は取れないだろうし、全員が同じ方向を向いていけるとは限らないのも当然でしょう。そんな道のりでも少しずつ、最善の道を選びやすい環境を用意する、つまり、組織内での成功体験のフレームワーク化を出来る限り細かく、深く、共有することを急がねばならないと日々痛感する訳です。
とはいえ、リスティング広告で一定上の成果を上げ続けるためには、まだまだ属人的な箇所が必要不可欠であり、その比重はここ数年で益々増加している…。
そんな現実と向き合いながらも、リスティング広告属人化時代だからこそ、深く、幅広い視野を持ったリスティング広告プロフェッショナルが求められているのかもしれません。
個人的にはいろいろなジレンマの狭間といった感じで、おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。(糸井重里)
参照:これからのリスティング広告担当者はジェネラリストにならなければ生き残れない
参照:[人材募集] リスティング広告プロフェッショナル
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