ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち/感想

ハッカーと画家
2chまとめのグーグルで働いているけど何か質問ある?という内容が上がっていて、この中でお薦めしているのがこちらのハッカーと画家でしたので、早速購入し読んでみました。

内容はエンジニアというものはどういう生き物なのか?どういった思考を持っているのか?などといった内容で、「こういう人いるなぁ~」等と共感しながら楽しく読み進めることができました。

著者Paul GrahamはLisp至上主義でYahoo!Storeとなるソフトウェアを作りあげた人だそうで、専門用語だったりも山ほどでてきますが、章ごとに内容がガラッと変わるので、そんなにプログラミングに詳しくなくても、これはこれは面白く読めます。

ハッカーと画家/レバレッジメモ

  • 複数の画家が一枚の絵に取り組む時、決して二人以上が同じ個所を描くことはない。ソフトウェアにおける協調開発でもこれは正しいモデルだと思う。
  • 2つの選択肢のどちらかを選ぶか迷った時、私たちはいつも競争相手にとってはどっちが嫌だろうかを考えた。
  • 大企業では、ほかの大企業がやっているのと同じようなことをしていてもよい。ベンチャーはほかのベンチャーと同じことをやってはいけない。

アルベルティ

  • 人生のすべてを賭けずして極められる技などない

何をアウトソースすべきで、何をアウトソースすべきでないか

  • 競争的なプレッシャーに晒されていない職種をすべてアウトソースする。アウトソースすることで、そういう職種もプレッシャーに晒すことができる。

ビジネスに関して知っておくべきことは2つ

  • ユーザーが気になるものを作ること
  • 使った金より多くの収入を得ること

※残りはやっていくうちにわかってくる
階段を駆け上がれ

  • あなたが小さく非力な男で、巨大で太ったいじめっ子に追いかけられるとしたら、上へ逃げる?それとも下へ逃げる?私は上を選ぶ。駆け上がる時、いじめっ子の体重は負荷になる。もちろんあなただって苦しい。でも相手の方がもっと苦しいんだ。2つの選択肢がある場合は難しい方を選ぶべきなんだ。

技術について

  • 技術が私たちの生産性を増加させる率は、線形ではなく多項式であるだろう

醜いものを許せないだけでは十分ではない

  • どこを直せばよいのか知る嗅覚を得るためには、その分野を十分に理解していなければならない。しっかり勉強しなくちゃならない。「もっといい方法があるはずだ」この声を無視してはいけない。それを追求するんだ。それが偉大な仕事へのためのレシピだ。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち/感想:まとめ

著者の幼少のオタク時代の話や画像なんかもあり、かなり面白いです。

エンジニアだけに限らず、その周りで関わっている人などにもお薦めです。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ポール グレアム
オーム社
売り上げランキング: 1450
おすすめ度の平均: 4.5

5 自己実現・自己表現のために一生愛用できる武器を手にせよ
3 ハッカーの思考
5 ハッカーの恍惚に溢れるエッセイ集
5 痛快です
5 案外、歴史的書物かもしれない

執筆/掲載記事

▲