キャンペーンに最適な広告掲載オプションの正しい設定

AdWords内で特定のキャンペーンの予算を設定する際に、広告配信方法について[標準]または[集中化]の中から選択できます。この設定はどちらを選択した場合でも設定された予算内での消化に関わることは変わりありませんが、1日の広告表示の”ペース”・”タイミング”に影響することは、あまり知られていないようです。


まずは、AdWordsのヘルプよりどのように広告配信が関連するのか?を見てみましょう。以下引用

標準の広告配信

このオプションはデフォルトで選択されており、1 日を通して幅広いユーザーに広告を表示する場合に適しています。このオプションを選択していると、早い時間にクリックが集中しないよう、広告は 1 日を通して均等に掲載されます。ただし、設定した予算がシステムの推奨予算より低い場合は、広告が最大限に表示されない可能性があります。

たとえば、30 日間の予算を 3,000 円に設定した場合、1 日の予算は 100 円になります。標準の広告配信の場合、広告は深夜 12 時から午後 11 時 59 分までの 1 日を通して表示されます。システムの 1 日の推奨予算が 300 円であれば、同じ時間に表示可能な回数の 3 分の 1 しか表示されない可能性があります。

広告配信の集中化

このオプションは毎日の予算を最大限に使用したい場合に適しています。このオプションを選択していると、予算に達するまで最大限に広告が表示されます。設定した予算がシステムの推奨予算より低い場合は、広告が最大限に表示されない可能性があります。

たとえば、30 日間の予算を 3,000 円に設定した場合、1 日の予算は 100 円になります。システムの 1 日の推奨予算が 300 円であれば、広告は 1 日の予算に達するまで最大限に表示されます。そのため、深夜 12 時から 午前 8 時までの間に予算をすべて使い切ってしまう可能性があります。この場合、翌日の深夜 12 時まで広告は表示されません。

最大限に広告配信を継続するには「標準」

「集中化」は「できるだけ早い時間帯に広告を表示」とあるように、早い時間帯に集中して表示させます。予算額が非常に潤沢で大きな場合でもその挙動は変わらないので前半>後半になりますが、使える金額が膨大であれば前半>後半の差は無難な予算の時よりも小さいか、フラットに近い感じになるかと思います。

とはいえ、なかなか言葉だけだとわかりづらいので、簡単な説明にはなりますが、下記画像をご覧ください。

「集中化」を選択してしまうと、予算をどのような膨大に設定した場合(例えば100万円などとした場合でも)でも、徐々に露出が減っていく(機会損失)が増えていく可能性があります。
また、1日の予算が低い場合(100円や1000円などとした場合など)に1日の早い段階で予算を使い切ってしまうことは「集中化」のデメリットとして挙げられます。

業種によっては予め定められた予算内で成果をあげなければなりません。その場合、20時以降にコンバージョンが増加する傾向がある場合等は、できるだけ「集中化」の設定は避けるべきかもしれませんね。

予算を膨大に設定できる場合には「集中化」を選択していても良さそうな印象を受けてしまいますが、上記の配信ペースを考慮し、更にはGoogle Analytics等の時間別レポートなどを見て、「標準」の場合と比較した方が良さそうだ、と個人的には思います。

尚、時間帯の配信調整はAdWords内にある配信曜日・配信時間の設定で調整可能でもあります。

何事もtestをしてみなければ、どちらがいいとは言い切れないですね。

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