広告文を編集・変更すると品質が変わる

リスティング広告運用の中で頻繁に行われるであろう項目の一つが、広告文の編集、切り替え、作成などであろうと思います。

もしかすると担当者によっては広告文のクリエイティブに一番時間をかけている場合もあるかもしれません。まぁ、それは時間の無駄だとしても、広告文の編集・変更には一定のリテラシーを持って臨まなければなりません。

表題の通り、Google AdWordsでは広告文を編集や追加をすると広告文の品質がリセットされます。新規作成された広告文同様に、品質がリセットされてしまうので、これまで特定のキーワードで3-4位などの掲載順位を保っていたものでも、一時的に5位以下になってしまうなどのケースが多々起こりうるわけですね。Googleでの過去の掲載結果がない新しい広告は新規の広告として処理される為、掲載順位に影響を与える可能性があります。

競合のひしめき合っているキーワードに関しては、1ページ目に出なくなるなんてこともあるので、安易に広告文を差し替えるのは推奨できる施策ではありません。

Google AdWordsではキーワード単位に品質スコアが付加されているので、広告文には何の影響も無いように思われがちですが、品質スコアは検索クエリと広告文の関連性や、Googleでの過去の履歴(ヒストリー)によっても品質スコアが算出されている為、掲載順位に影響を与える可能性があるのです。

また、Yahooリスティング広告の場合はGoogle AdWordsとは異なり、広告文を”編集”するとこれまでの品質インデックスを引き継いで新しい広告文を開始することができます。その為、広告文の編集によって大きく掲載順位が変動する、ということはあまり起こりませんが、Yahooリスティング広告は審査が比較的遅い傾向(最長だと3営業日程度)があるので、1つの広告グループに2つの広告文が走っている場合には、同時に編集するのではなく、1つづつ時期を変えて変更することを強くお薦めします。

下手をすると、一定のキーワードでは一時的にまったく広告が配信されていない、といったことになりかねません。特に、審査の厳しい薬事、美容、医療関連を取り扱う場合には、より注意しなければなりませんね。

ちなみに、広告文の書き方は、markezineの過去記事である検索連動型広告で成功する広告文の書き方 - 押さえておきたい5つのポイントや、ECサイト運営者に捧ぐ、Amazonに負けない広告文の作り方などが役に立つかもしれません。

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