リスティング広告担当者の離職率は何故高いのか?

私たちの運営しているリスティング広告コミュニティーLICの中で撃った今週のメルマガが想像以上に反響が大きかったわけでありますが、自身でも少なからず言葉足らずでいたので補足して記載してみます。

正確な統計がどこかに出ているわけではないのでこの題名が適切かどうかを判断する術を僕は保持していません。それを前提で読んで頂ければと思います。

私の周りだけではなく、リスティング広告担当者の離職率はかなり高水準なのではないかと感じる部分があります。季節が変わる頃になれば必ずと言っていいほど「退職のご挨拶」という題名のメールが山のように飛んでくることにも慣れてしまったくらいに。

では何故リスティング広告担当者の離職率は高いのでしょうか?

私が日々感じるのは、作業の分断化が離職率を高める要因ではないかと感じています。

リスティング広告は市場調査から競合調査、ターゲット調査からキーワードや配信先の調査、広告文の作成からアカウントへの入稿、稼働後には仮説の検証など、多くの作業工程をこなさなければなりません。これらを作業を効率化させるには、作業の分断化も視野に入れなければなりません。これらはビジネスを加速させるために必ず通らなければいけない工程です。

ところが、これらの作業を横断的に区切ってしまうとモチベーションが湧きにくいのではないでしょうか?

例えば、アカウントを作成した担当者と、実際にアカウントを運用している担当者、はたまたクライアントに報告する担当者が全て別の担当者だったら…。。。一気通貫の施策は望めませんよね。(過剰なところでは広告文担当者もいます)

いくつもの関所を通して得られた情報はもしかするとクライアントの意図と異なる状態で伝わってきている可能性すら考えられます。

リスティング広告はターゲットを洗い出すこと、キーワードを洗い出すこと、配信先を探すこと、運用をすること、それぞれの作業に意味があります。それらは「何のため?」に作業をしているのかを今一度立ち止まって考える必要があるのかもしれません。

その為には作業を横断的に区切るのではなく、限りなく一気通貫に近い状態に持っていくこと、それらによる小さな成功体験の積み重ねがモチベーション維持、はたまた、向上心を育てるのではないかと思います。

実際にリスティング広告を一気通貫で提供すれば、さまざまな壁にぶち当たります。その壁を打破する為には、アクセス解析や効果測定ツールを見なければならないケースが生まれる場合もあるでしょうし、SEOについてより詳しくならないければなりません。人によっては心理学やコピーライティングを学ばなければならないケースにも遭遇することでしょう。

これらにより、リスティング広告だけではなく、Webマーケティングそのものの楽しさを伝えることができる重要なことのような気がしています。

繰り返しになりますが、大事なことは小さな成功体験の積み重ねです。そうすれば、リスティング広告担当者の離職率も多少は改善されるのではないでしょうか?

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このメルマガはインハウスリスティング広告がもっとも優れた管理体制である理由と合わせて読みたい、というお声を頂きました、合わせてどうぞ。

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