自分の思考を疑おう

「自分の考えは果たして正しいのだろうか?」

こんな風に思うことがあるだろう。どれだけ経験を積み重ねても、最終的にどう動くかには実力の他にも、見えない力が働くのが世の常だ。時に気まぐれで、横暴で、理不尽なことだってあるはずだ。それらによって時には不安に押しつぶされそうなことだってあるかもしれない。

そんな時、否定的な意見がもしいただける機会があるのであれば、そんなに喜ばしい環境はないと僕は思う。そしてそれらは甘んじて受け入れるべきなのかもしれない。(受け入れないまでも再考の余地はある)

それは今、正しいと思っていることは必ずしも世の中にとっての最善の策ではない可能性があるからだ。今出せる策は”今の自分には最善の策”なだけだ。特に何かに入り込みすぎてしまっている場合であれば尚更だろう。

人気ブロガーのちきりん氏は著書”社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!”の中でこのように述べていて、非常に共感した。

「格差の認識」こそが、日本が豊かな社会であることを示しています。格差が当然のように存在する社会では、格差問題自体が(少なくとも当事者には)認識されないのです。

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問題の渦中にいると(いすぎると)、問題そのものが見えてこないケースがある。特にその環境下で育ったり、自身の知識が特定のものをベースとして構成されているのであれば尚更だ。

時には客観的に自身を見つめ直すことも必要だ。ただ、筆者の経験上、”自身を見つめ直すこと”には向き不向きもあるので、その時は他人の意見を考慮して再考する機会を設けるべきなのではないだろうか。

自信を持つのは大切だ。自信の無い人に仕事は集まらない。ただし、過信してはいけない。世の中にはもっと、もっと更に良い施策がある可能性があるのだから。

自分の思考を疑おう。思考をやめない人だけが、成長し続けるのだから。

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