ベンツに乗る人とBMWに乗る人の違い


「ベンツに乗る人とBMWに乗る人の違いがわかりますか?」

先日、友人の付き添いでとあるディーラーに行った際に、こんなことを僕に投げかけてくる担当者がいました。面白そうだったので即答したんですけど、それが正解だったようで完全に意気投合してLINEまで交換してしまったんですね。この問題はいいなぁと思ってすぐにエバーノートにメモったのは言うまでもありません。ちなみに、これに即答できたお客さんは今までに1名もいなかったそうです。

みなさんはなんだと思いますか?

ベンツに乗る人とBMWに乗る人の違い、これは実は僕の仮説の中では明確なんですよね。

誤解を恐れずに言えば、ベンツに乗る人はミーハーなんです。BMWに乗る人はこだわりの人。もっとわかりやすく言えば、ベンツの乗る人はベンツでなくても満足しやすい。例えば、4WDなどで言えばポルシェのカイエンなんかが良い例ですし、レクサスのRXシリーズとか、とにかく「わかりやすいかっこよさ」を欲する人なんです。説明しなければ解らない商品には手を出さないとも言えますよね。時計で言えばロレックスなんかがイメージしやすいかも。BMWの場合はIWCなんかかな。

これ、ディーラーの人のこれまでの知見だったようなんですけど、ベンツのM-ClassやGLK-Class、更にはGL-Classなんかが欲しいって言ってくる人には在庫がない場合にカイエンとか「わかりやすいかっこよさ」が伝わる車を紹介すると、結構興味を持つようですけど、BMWのX5を探している人に他の車を進めてもあまり行動に移さないらしい。

BMWはそのブランドそのものを好きな人、つまりこだわりが強い人、というわけですね。勿論、すべての人がそうだなんてわけはなくて、今回はあくまでその傾向がある、ということを言いたいわけです。ビックデータですよ、ビックデータ(違)

Googleディスプレイネットワークを上手に活用するのに必要なたった一つの思考法

現在、とあるプロダクトで教育コンテンツを作成しています。そのプロダクト自体はスタンダードなものなのでこのネタは没になってしまったんだけど、個人的には面白かったんですよね。

というわけで、この発想とか考え方ってGoogleディスプレイネットワークを使いこなす上で非常に大事なんです。僕は常々「リスティング広告は連想ゲームだ」と言っているんですけど、それが顕著に表れるのがGoogleディスプレイネットワーク(特にコンテンツターゲット)です。

今回の例で言えば、BMWを売りたい場合とベンツを売りたい場合であれば配信先は多少被っては来るものの、8割以上は異なる配信先が考えられますよね。ベンツはミーハー路線を洗い出せばいいし、BMWはこだわり路線を洗い出して行けばいい。

ただし、Googleディスプレイネットワークをうまく使いこなせない人はBMWを売る場合も、ベンツを得る場合も、「年収1000万円以上のセレブ」とだけでくくってしまう傾向が如何に蔓延しているか。これで当たるのであれば奇蹟ですよ、奇蹟。
※こういった場合に奇蹟が起こる場合はたまにあって、それはブランド力が強い商品を扱っている場合や、持っていて損はない、と思える当り障りのない商品の場合だけ。

BMWとベンツ、一見似ていると思うものでも、実際にどういう人が興味を持っているのか?を突き詰めていけば、これだけ趣向が異なってくるということがわかってきます。ここまでわかってくれば、Googleディスプレイネットワーク( Yahoo!ディスプレイアドネットワークもね)はそれほど難しいものではないのです。

更に言えば、「んじゃぁフォルクスワーゲンに乗る人は?いや、待てよ。フォルクスワーゲンは日本とヨーロッパの価値が全く異なってくるから…」などと発想を横に縦に縦横無尽に転換することが出来るのがコンサルタントで、「BMWはこだわり、ベンツはミーハー」と既定路線で記憶するのがオペレーターです。

さて、みなさんはどちらですか?

※追記※
この記事が各所で議論対象になっているという話をお聞きしました。ベンツはメルセデスといえ!とかBMWとベンツを比較するな!BMWの圧倒的に上だ!とかまぁいろいろなんですけど、興味深いのは「オペレーターではなく、コンサルタントのほうがいいよね」という話でした。

僕はこの記事を書いている時に注釈を入れようか迷ったんだけど、オペレーター(他にいいようがないかな?アシスタント?とか、スーパーバイザー?とか)を必要とする、しないは組織の規模によって変わってくるのです。そして、ここからが大事なんだけど、オペレーター無くして事業の成功や拡大はあり得ないということです。組織は役割なんですよ。オペレーターの価値がわからないのはその人の視点がそこにないからです。

※うちの会社はこういったディスカッションをご飯食べながら話している会社です。そしてコンサルタントも勿論ですが、アシスタントとしてご一緒してくれるような方も大切にしたいと思ってます。ご興味が有る方はこちらからどうぞ!アナグラム 株式会社の採用/求人 | 転職サイトGreen(グリーン)

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