君は君の作ったアカウントではない。

リスティング広告で成果を上げるためには、さまざままプロセスを踏む必要があるだろう。更に1人で成果を上げるのに比べて、”チーム”として成果を上げるためにはより多くのプロセスを踏む必要があるかもしれない。それは時に面倒と感じることもあるだろうし、億劫と思うこともあるのかもしれない。

リスティング広告の場合、アカウント構成や広告文、チューニングやディスプレイネットワークで利用する配信手法の選択など、成果を大きく分けるポイントが数多く存在(更に言えば競合の有無・露出、自社のポジショニング、目標、ビジネスの成熟度などで正しい施策は異なってくるのだ!)しているため、その都度チーム内で異なる意見が出ることもあるだろう。時にそういった意見は、あなたが作成したアカウントへも飛び火してくることだってある。そんな時、あなた自身への批判に聞こえてしまうことも少なくなく、時に鈍器でおもいきり殴られたような気分にもなるだろうし、決して気分のよいことではないのもわかっている。

そんな時にあなたに伝えたいのは、君は君の作ったアカウントではないということ。大事なことだから何度でも言うが、君は君の作ったアカウントではないのだ。

自分の価値を自分の作成したアカウントと結びつけてはいけない。指摘する側は決してあなた自身を否定しているのではない。より成果を角度の高いものへと補正しようとしているだけであって、多くの場合は建設的な議論を望んでいる。その意識を忘れないで欲しい。

余談ではあるけれど、冒頭で”チーム”と”1人”について言及したのでついでに書くと、いつも1人でやっていると、長期的な視点では失敗のリスクが高くなることはあまり知られてない。そして何より、成長の可能性が低くなる。これらを含めれば、チームでのパフォーマンスの向上はチームだけではなく、間接的に各個人へのパフォーマンス向上にも寄与しているといえるだろう。


今回の記事はTeam Geekに出てくるエンジニア同士のやりとりを一部リスティング広告用に置き換えて書き出してみた。原文は以下である。

君は君の書いたコードではない。大事なことだから何度でも言うが、君は君の書いたコードではない。

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