Web来訪者を顧客に育てる リードナーチャリング 上島 千鶴 ~感想~

リードナーチャリング
今話題のリードナーチャリングを早速読んでみました。Nexal代表の上島千鶴氏、日経BPコンサルティングの古賀雅隆氏の共著になります。

全8章で構成されている本ですが、衣袋さんの方でも書評を書かれていた通り、1章~7章までは今までのWeb業界を振り返っていたりするような記載が多く、コアに読書をされている方や現場レベルで作業されている方にはあまり得る物が少ないかもしれません。

構成は下記の通り
1章:Webサイトの変遷と要求の変化
2章:企業内Webサイトの目的と位置付け
3章:商材別マーケティング実態と進まぬ改革
4章:リードジェネレーションサイトの役割とコンテンツ要素
5章:リードジェネレーションサイトの効果測定とWebサイトKPI
6章:顧客とのコミュニケーションの考え方
7章:リードナーチャリングの進め方
8章:リードナーチャリングを実現するための準備事項・手順

「リードナーチャリング」とはリードのこと、つまり見込み客を育成(ナーチャリング)するという考え方だそうです。

潜在ユーザーの行動を捉えて、行動を分析し、潜在ユーザーから顕在ユーザー、そして見込み客へ発展するまでの間、どのように顧客とコミュニケーションを取るかを説明しています。とかかれてはいましたが、「で、どうするんだがね?」という印象を受けてしまうかもしれません。

この本は現場で作業しているような方々ではなく、経営層、マネジメント層に向いている本だと思います。また内容がかなり断片的に書かれていて具体的な記載がないというものが非常に多く、ある程度の予備知識がある方にお薦めしたいと思います。

2-3時間もあれば重要な部分は読めてしまうので、一度読んでみるのも良いかもしれないですね。

Web来訪者を顧客に育てる リードナーチャリング
上島 千鶴 古賀 雅隆
日経BPコンサルティング
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