部分一致と完全一致を上手に使い分ける方法

2日渡って部分一致完全一致の定義、メリット、デメリットを書き出してきました。両方読んでくださった方の中には「完全一致派」「部分一致派」などを再認識した方々もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかしながらこれらは、どちらが好きなのか?やりやすいのか?で決めるのではなく、利益を最大限にするにはどちらをどのようにして利用するべきなのか?という思考が必要になります。

部分一致と完全一致を上手に使い分ける方法

部分一致を使用する場合
部分一致を使用する場合は部分一致のメリットが最大限に生かせる場合に使用することをお薦めします。部分一致のメリットやデメリットは先日から書き出しておりますが、なんといっても広範囲にわたりインプレッションを拡大できる訴求幅がモノを言います。

その為、予算の消化もそれなりのスピードで消化するので、ある程度予算に余裕がある場合に使用しましょう。

更には波状キーワードに様々な候補が挙げられ、目安がつけられない時等に部分一致で初月は訴求幅を広げ、コンバージョンが発生したキーワードや見込みがありそうなキーワードなどを翌月より完全一致で再登録させるという手法も非常に有効的です。
※ここでの「波状キーワード」とは、「ロレックス 激安」というキーワードであれば「激安」の部分を指しています。

完全一致を使用する場合
完全一致を使用する場合は予算がかなり限られている場合や、前施策者のパフォーマンスがかなり優れている場合などでしょう。

大抵の方々は前者の「予算がかなり限られている場合」という部分に遭遇するかと思います。予算が消化予測よりも少なくしなければいけない場合などは部分一致を使用している余裕はありません。出来る限り完全一致で有効なキーワードを探し出し、細かく設定することで無駄なクリックを防ぐことが可能です。

しかしながら完全一致のみでの施策は、SEOやアクセス解析にも精通している様な上級者にならないと中々真っ当な施策を行うのは難しいのが現状です。その為、主要キーワードやブランドネームでは部分一致でも入札しておくことをお薦めします。

主要キーワードやブランドネームのみ部分一致を使用するのは、他のキーワードと比べコンバージョン率が良く、入札単価を抑えて上位表示できる、”費用対効果の良いキーワード”だからに他なりません。

また、リスティング広告の比較はどうしてもCPA(顧客獲得単価)で比較されがちなので、前施策者のパフォーマンスがかなり優れている場合には、前者のレポートやアクセス解析などを見ながら有効なキーワードを導き出し、完全一致を上手に使ってCPAを低下させるのがよいでしょう。

部分一致と完全一致を上手に使い分ける方法:まとめ

部分一致と完全一致について3回に渡ってお届けしましたが、なんとなく掴めて頂けましたでしょうか?
尚、2007年代以前の様に部分一致よりも完全一致だから上位表示できる!ということはありません。

リスティング広告を始めたばかりだとどうしてもどちらかのキーワードマッチに依存して施策をおこないがちですが、上記のオレンジ色で記載したように完全一致と部分一致を上手に予算や目的に合わせて組み合わせることで、更に費用対効果は改善されます。

用度にあわせて完全一致と部分一致を使ってみましょう!

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