リスティング広告の始め方:入札価格の設定
リスティング広告の始め方シリーズ第9弾です。前回までの流れは下記で確認してください。
本日は入札価格の設定をお送りします。
最初が肝心!入札価格の設定方法
毎回、良く聞かれる質問の上位に必ず出てくるのがこの「初回の入札価格の設定方法」です。みなさんは何を元に最初の入札価格をきめているでしょうか?
僕が推奨する入札価格の設定方法は2つあります。
- グーグルアドワーズの御見積計算ツールを使って予測値を測る方法
- 目標CPA(顧客獲得単価)からCPC(クリック単価)を導き出す方法
まずは1つ目はグーグルアドワーズの御見積計算ツールを使って予測値を測り、希望の順位になるような入札価格で調整します。
※上記の「リスティング広告」というキーワードで3,4位表示を狙うのなら[310円]くらいが目安でしょうか。
その際に、キーワードごとに細かく入札される方がいらっしゃいますが、最初はそこまで気にすることはないでしょう。これらで導きだされる入札予測はあくまでグーグルアドワーズの御見積計算ツールによって導き出された過去の傾向に過ぎ無いため、完璧な予測値でありません。事細かに調整しても予測と違う順位に表示されるなんてことは日常茶飯事なので、広告グループごとに均一の入札価格で調整してみましょう。
2つ目は目標CPA(顧客獲得単価)からCPC(クリック単価)を導き出す方法です。
こちらは以前目標CPAから導き出すSEM手法という記事で書き出している手法ですが、引用してみます。
目標CPAにあわせて施策を調整することは可能です。では簡単に例題で説明。
目標CPAが3000円でコンバージョン率2.0%のサイトの場合
【目標CPC = 3000円 × 0.02】 = 目標CPC 60円
上記のような計算式が成り立ちます。つまりコンバージョン率2.0%のサイトで目標CPAが3000円の場合は、CPC(クリック単価)を60円に設定してリスティング広告を設定すれば限りなく目標CPAの3000円に近づけるわけです。
コンバージョン率は思うほど変動しませんのでこの手法だと中々面白い結果が導き出せます。もっと細かくやればキーワード郡ごとにコンバージョン率は異なるので、上記のような手法を数多く試してみるのも面白いです。
入札価格の設定方法:まとめ
つまり、サイトのコンバージョン率が決まっているのならば目標CPAからCPCを導き出す方法で施策を行うことで最適な施策を行うことができるでしょう。
また、サイトを立ち上げたばかりだったり、コンバージョン率がまだ計測できていない状態であればグーグルアドワーズの御見積計算ツールから目標の掲載順位に向けて入札するのがよいでしょう。
入札価格での順位表示は日々管理が必要ですが、BIGキーワード以外のキーワードは単体で気にしすぎないことが必要です。
木を見て森を見ないのでは意味がありませんから、必要に応じて木を見る場合と森を見る場合に分けることで作業をスムーズに運びましょう。
※ここでの木とは「キーワード単位」、森は「広告グループ単位」をさしています。
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