決定版!ベンチャー起業実戦教本/感想

決定版!「ベンチャー起業」実戦教本
久々の書評になります。

大前研一氏率いるアタッカーズビジネススクールの面々、竹内弘高氏、高橋俊介氏、小川政信氏などの講師陣などが実際に事業を立ち上げる際に必要なノウハウや基礎知識などが惜しげもなる公開されている良書になります。

読み進めるうちに自分には無かったものや考えてもいなかった内容などの発見があり、正直この本から学んだことが沢山ありすぎて整理しきれていません。

決定版!ベンチャー起業実戦教本:レバレッジメモ

全てを疑ってかかる
「これが業界の常識だ」とは「われわれのマーケットがこうだから」等という話は疑ってみた方がよい。業界の常識にとらわれていると、セグメントを変化すると共に衰退していき、既存のショッピングモールのように対前年比でマイナスということになってしまう

成功の共通点
リスクをとる、人がやったことはやらない、人がやっていないことをやる、しかも徹底してやる、という点で卓越している

仮説思考でいこう
自ら仮説を立ててみて、それを定量的に分析したり、自分の目や耳で確かめていく。仮に仮説が間違っていたとしても、元に戻って仮設を組みなおしていけばいい。そういうサイクルをどれだけ頭の中で、あるいは行動の中で、繰り返しやっていけるか。「仮説思考」…このひとことだけは忘れてはいけない

事業を構想するということ
「ひらめいた」「ちょっとマテよ」の繰り返しである。新しい事業を起こそうと考えるのであれば、70%程度の確信が持てた時点で行動に移す覚悟、不確かな部分は行動しながら確かめるくらいの気構えが必要だ。100%リスクを回避できるまで考え抜いたら、時期を逸してしまう

発想の展開方法
事業を発想し展開していくには「あまのじゃく」になることが大切だ。人と同じ考え方をしてもチャンスが生まれてこない。ときには斜めから、ときには裏側からものごとを見るという態度が必要になる

情報は発信し続ける
情報は発信するところに集まる。出し惜しみしない

競合の数は市場のバロメーター
競合がない市場からはヒット商品は生まれない

敵をつくれ
ビジネスで成功するためにはまずは、「敵をつくれ」である。ちょっと物騒な発言にも聞こえるだろうが、プロの投資家が投資先ビジネスを検討する際に、競合相手のいないビジネスには投資しない

やらないことを決める
「何をやらないか」を決めることも、経営戦略の重要な要素なのだ。何でも均一にやることがサービスだと履き違えてはいけない

古い成功体験は捨てよ
従来のルールをこえてまで発想は広がらないし、将来へのビジョンを描くこともままならなくなる。描けたとしても、それは現状の延長線上にあるビジョンでしかない

What(何を)よりHow(いかに)
成功している起業では、What(何を)よりHow(いかに)のほうに力点が置かれている場合が多い。どのようなプロセスを経て作るかが重要である

現場からの発想という武器
事業家にとって最大の成功の鍵の一つに、現場からの発想がある、現場から発想していない事業計画案は、一見どんなに綺麗な絵が描けていても必ず行き詰る。現場から発想する力が弱いということは、その問題を「現場の現実に照らして解決する力」も弱いということでもある。だからもろい。現場はヒントの宝庫である。現場を素直かつ柔軟な目で見て、そこから得るヒントを生かす力が事業家にとって成功の鍵なのだ

発想は経験の中に限定される
人の発想は経験の範囲のなかに限定されがちで、その結果本当に望ましい解決策を見落としがちだ。事業によっては自分がこれまで経験してきた世界を超えて解決策を探さないと成功できないことがあることを強烈に意識しておくことである。

人材を選ぶ方法

  1. 頭が良いこと
  2. コミュニケーションの欲求度が高いこと
  3. 問題意識があり、常に何かおかしいという考えをもっている人
  4. 性格のよい人(明るい人)

ベンチャー企業において、バリューを生み出さない人間は去れ

決定版!ベンチャー起業実戦教本/感想:まとめ

本当に色々と学ぶべき内容が多く、今後も何度か読み返すと思われる良書だと思います。起業家を志す方であれば本書は僅か数千円で経営コンサルティングを受けれてしまうような内容なので十分安いと思われますし、起業家だけでなく、様々な事業計画書を書く際のポイントなんかも学べるかもしれません。

個人的にも色々と考えさせられる部分も多く、改めて手綱をしっかりと引き締めて行きたいと思いました。

超がつくほどお薦めです。

決定版!「ベンチャー起業」実戦教本
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