アドバンス セグメントを使用してリスティング広告経由のユーザーを分析する方法
リスティング広告経由のユーザーを新規ユーザーとリピーターの異なる動きを追うことで、新規ユーザーを獲得するにはどのキーワードに注力するようにすれば良いのか?リピーターを獲得するにはどのキーワードに注力するようにすれば良いのか?等がはっきりとみえてきます。
アドバンス セグメントを使用してリスティング広告の新規ユーザーとリピーターを分析する方法
Google Analyticsの機能であるアドバンス セグメントを使用することで、リスティング広告経由の新規ユーザーとリピーターの異なる動きを追うことができます。
それではアドバンス セグメントを作成しましょう。まずはYahoo!リスティング広告経由である新規ユーザーとリピーターのアドバンス セグメントを作成します。
1,Yahoo!リスティング広告経由の新規ユーザーのアドバンス セグメント
Google Analyticsにログインした状態から、[アドバンス セグメント:全セッション]をクリックし、[アドバンス セグメントの新規作成]をクリック。
ディメンションを[ユーザーの種類]、[完全一致]、[New Visitor]にプルダウンを合わせます。更に条件を付け加え、ディメンションに[参照元]を選び、[完全一致]、[overture]にプルダウン。
※ ここで[overture]が出てくるのは、グーグルアナリティクス(Google Analytics)でオーバーチュアを計測する方法で解説したとおりにURLをカスタマイズしていなければなりません。
セグメント名を[overture/新規ユーザー]等として、[セグメントの保存]をクリックします。
2,Yahoo!リスティング広告経由のリピーターのアドバンス セグメント
[アドバンス セグメントの新規作成]で、ディメンションを[ユーザーの種類]を選び、[完全一致]、[Returning Visitor]にプルダウンを合わせます。更に条件を付け加え、ディメンションに[参照元]を選び、[完全一致]、[overture]にプルダウンを合わせます。
セグメント名を[overture/リピーター]として、[セグメントの保存]をクリックすれば、Yahoo!リスティング広告経由である新規ユーザーとリピーターのアドバンス セグメントが完成しました。
3,AdWords経由の新規ユーザーとリピーターのアドバンス セグメント
AdWordsは少々Yahoo!リスティング広告のアドバンス セグメント作成方法と異なってくるので注意が必要です。
[アドバンス セグメントの新規作成]で、ディメンションを[ユーザーの種類]を選び、[完全一致]、[New Visitor or Returning Visitor]任意の方を選びます。次のディメンションに[参照元]を選び、[google]、更にもう一つのディメンションに[メディア]を選び、[cpc]にプルダウンを合わせます。
AdWords経由である新規ユーザーとリピーターのアドバンス セグメントを作成したら、これでAdWordsのアドバンス セグメントは完成です。
AdWordsの場合、Yahoo!リスティング広告と同様の方法だと、全て[google]の中にgoogle/organicとgoogle/cpcが両方抽出されてしまうので、上記の様に[google]の中の有料広告[cpc]を抽出するように更に絞込みをしました。
アドバンス セグメントの設定が終われば、上図の様な形でカスタム セグメントに反映されます。
新規ユーザーとリピーターの動きを把握する
作成したアドバンス セグメントを利用して、Yahoo!リスティング広告の新規ユーザーとリピーターの傾向の違いを分析しましょう。
[overture/新規ユーザー]と[overture/リピーター]にチェックを入れ、[適用]をクリックすると、Yahoo!リスティング広告の中での新規ユーザーとリピーターの傾向の違いが見えてきます。
更に[トラフィック]、[全ての参照元]、[overture/cpc]をクリックすると、Yahoo!リスティング広告の新規ユーザーはリピーターに比べて、平均サイト滞在時間、直帰率、平均ページビューなどが優れている、又はいずれも劣っているということ等が分析できます。
仮に新規ユーザーがいずれのデータも劣っているということ等が分かれば、これらのデータを元に、LPO(ランディングページ最適化)の施策として、新規ユーザーに特典のあるキャンペーンを行っても良いでしょうし、新規ユーザーに向けた何かしらの対策を練ることで、これらの数字は向上する可能性があるという[仮説]を立てることができます。
また、[eコマース]機能を導入している場合は新規ユーザーとリピーターがそれぞれどのような収益をあげているのか?を把握することも可能です。
キーワードごとの動きを把握する
次はキーワードごとの新規ユーザーとリピーターの動きをみてみましょう。
[トラフィック]、[全ての参照元]、[overture/cpc]からディメンションで[キーワード]を選びます。するとキーワードごとに新規ユーザーとリピーターがどのように動いているのかを分けて分析することが可能となります。
このように、広告媒体ごとの新規ユーザーとリピーターの傾向、eコマース機能を利用すれば収益を計測することが可能となります。また、リスティング広告をこのように分析することで、どのキーワードに費用をかけるべきで、どのキーワードの費用を抑えるべきか?などが明確にわかるようになります。
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