ECサイト運営者に捧ぐ、Amazonに負けない広告文の作り方
ECサイトを運営している方々にとって、Amazonや楽天、ZOZOTOWNなどの大規模なサイトと商品名やカテゴリーが被ってしまう商品の扱いはできれば避けたいものです。
ところが、なんらかの理由で商品名やカテゴリーが被ってしまう事などは多々あり、リスティング広告を行っている方々であれば、さまざまな検索クエリで競合となってしまう為に、非常に気になる部分ではないでしょうか?
そんなECサイト運営者に捧ぐ、Amazonに負けない広告文の作り方を書き出しました。
尚、今回の記事はAmazonなどの大規模サイトのリスティング広告を批判しているのでは全くなく、本当に呼び込みたいユーザーをどのように自社サイトへ誘導するのか?というお話しです。
リスティング広告には社内の、運営者の、それぞれの事情があります。CPA重視、獲得数重視、運用コスト重視、など。対策はそれぞれに異なります。といったわけで企業によって正解は異なりますが、ユーザーにとってのベストな施策というのは存在します。
Amazonに負けない広告文の作り方
上図はYahooリスティング広告にて【CD 通販】と検索した場合の4.20時点での広告文です。広告文のほとんどは検索クエリと、価格と、送料無料の訴求で埋められています。
上図はYahooリスティング広告にて【AKB48 CD 通販】と検索した場合の4.20時点での広告文です。ちなみにこの広告文のタイトルはタイミングなどでかなり揺れるので、上記は一例にすぎません。ただし、広告文の説明文は同一のままですね。これこそが大規模アカウントの王道の管理法です。
Amazonは大体の場合で検索クエリをキーワード挿入機能などでタイトルインして訴求力をあげ、価格と送料無料での優位性を大々的に強調しているのが特徴です。この価格と送料無料での優位性はECサイト運営者には脅威です。
中規模レベル以下のECサイトは送料の負担がばかになりません。そういった場合にAmazonの送料無料は脅威になりますが、なまじにリスティング広告で戦えないわけではありません。
例えば、上図は拙著、リスティング広告 成功の法則の検索クエリでの広告文になります。広告文の説明文は商品ごとの動的なものではなく、書籍関連の定型文のようにまとまっています。
これに対抗し、仮にこのサイトで拙著を売り出したと仮定してリスティング広告を出してみましょう。
興味を持ってくれるであろうターゲットにフォーカスし、何が学べるのかを強調してみました。
どのくらい売れているのか、何が学べるのかを強調してみました。
勿論、上記の2つの広告文が必ずしも正解であるかどうかは実際に運用しなければわかる由もないわけですが、こんな形で商品の特性を強調することで、一部のユーザーを引き付けることが可能となります。
ここで無意味な行為は勝てる由もない送料の領域を掲載することです。貴重なスペースを無駄に利用するくらいなら、他のものを盛り込むべきですね。商品の特性だとかメリットだとか、どういったユーザーに向けての商品なのかなど。
つまり、機械的にならないことが重要ともいえます。
ECサイト運営者に捧ぐ、Amazonに負けない広告文の作り方/まとめ
Amazonに負けない広告文の作り方は以下の2点
- 機械的にならないこと
- 商品特性、対象ユーザーを思い描くこと
相手は大規模サイトで送料のおまけまでついています。ついでに中古品まで売っているので、価格や配送のレベルでは到底勝てる見込みは薄いかもしれません。更にはAmazonのユーザーであれば必然的にAmazonで購入してしまう可能性も高いです。
それでも、その商品を欲しがって検索してきているユーザーを思い描いて、商品のメリットや訴求点を広告文に掲載して大規模サイトと差別化した広告文を作成することが出来れば、Amazonの広告になびかなかった一部のユーザーが、あなたのサイトに訪れ、アクションを起こしてくれる可能性が上がるのは言うまでもありませんね。
リスティング広告 成功の法則やmarkezineでの検索連動型広告で成功する広告文の書き方 - 押さえておきたい5つのポイントでも紹介しましたが、広告文は勝てる箇所で勝負するのがセオリーです。
もし、大規模のECサイトを運営しているのでなければ、広告文は機械的にならず、商品特性、対象ユーザーを思い描き、勝てる箇所で勝負することを心掛けてみましょう。
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