僕たちはそろそろ働き方を見直すべき時期なのかもしれない


全国どこへいくのでも基本的には何かしらの書籍を数冊携えていくのだけれども、10月は沖縄での仕事があったので、なかなかそんな機会は無いもんだからいつもとは異なる種類の積み本を数冊キャリーバックへ詰め込んだ。

今回のエントリーはその時に覚書的に書いていた記事だ。2012年の終わりに2013年の目標の1つとして自戒も込めて上げておこうと思う。

沖縄TIME(12:00待ち合わせでも30分くらい遅れるのはデフォルト?らしい。これ九州でも言われた。)の洗礼を浴びたけど、仕事も予定よりも早く終えたので、ホテルにチェックイン後、持ちだした書籍を読み始めると、思ったよりも面白いじゃないか…。ということで慌ただしくも数冊を読破することができた。

持っていった書籍は働き方の事だったり、お金の事だったり、時間の活用方法だったりと、これまでにはほとんど読んでなかった種類のような書籍が殆どで、いずれも知人から激しく薦められていた書籍ばかりだ。

で、この本がどうでこんなところが気になりましたとか言いたいのではなくて、これからの働き方ってある程度柔軟に考える必要があるんじゃないかなってことなんですよね。いや、べつにノマドがどうだとか、評価社会だとかそういうことを言いたいのではなくってね。

書籍自体にはいろんな突っ込みどころがあるんだろうけど、なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?の中でこんなことを言っていた。

マネーというものの本質的価値は、あなたがコントロール出来る「W」の数に応じて何倍にもなる。何(what)をするか、いつ(when)するか、どこで(where)するか、誰と(whom)するか、である。これを自由の相乗評価と呼ぶ。

要は、物事はさまざまな価値の相乗評価によって評価されるべきであり、感じ取るべきなんだということ。なんだか昔話なんかででそうな話ですよね。当たり前の方には当たり前なんだろうけど、個人的には結構見落としがちな内容だった。

僕の近くには時間の活用方法が本当に上手で、好きな仕事しか引き受けないような方々が本当に多い。平日にメールしたって滅多に帰って来ないし、自分の決まった時間にしかメールを見ない、返信しないというようなスタイルを取っている。でも、それで成り立っている。

これは身近な1つの例であり、その他にもいろいろ違いはあるのだけれど、多分、僕にとっての1日と彼にとっての1日は異なる価値で出来ていて、その価値の乖離が蓄積されていくに連れて今後の人生の中での明確な”差”になっていくんだろうなとまざまざと感じた。

これが良いのか悪いのかは今のところ正解が明確ではないけれど、30代前半の今の時期にこういうことに気づくこと(再認識すること)ができたのは大きな収穫だった。

幸いなことに僕らのフィールドでは「どこで働くか?」というような「場所」の部分は重要視されないのだから、僕たちはそろそろ既存の働き方(というよりも時間の価値かも?)を見直すべき時期(見直すことが出来る時期?)なのかもしれないと結構本気で思ったりしたんだ。じゃぁ何?っていう答えはまだ持ってないんだけどね。うちのスタッフにはそのことは前から直接伝えているし、クライアントにも自身にも最良の体制を取って欲しいので、うちでは必要最低限のことしか強いてはいない。

アダム・デビットソンが提唱する「幸福の経済学」では、人間はある水準まで満ち足りると、高給でもやりがいのない仕事より、給料は劣っても(といっても生活が保障されれば)やりがいのある仕事を、むしろ積極的に選ぶという。シカゴ学派のエリック・ハーストの研究では、起業家の半数は、金もうけのためだけではなく幸福を追求する為に起業するという。

これらのことを考える内に、ある言葉を思い出した。

まず、自分のために働け

これはHONDAの創業者である本田宗一郎氏が手がけた夢を力に―私の履歴書の中で紹介されている言葉だ。これは決して利己主義が良しというわけではなく、自分をよくするには人までよくしてやらなければ、自分というものがよくならないのだ、という原則があることを考えて「自分を良くしなさい」ということだ。

僕らはいろんなものを相乗評価によって評価すべきで、働き方を含め、お金の価値を含め、本当にいろいろな物を見直し、考え直す時期に来ているのかもしれないと真剣に思った。

2013年はこのあたりをより明確にして進めていこうと思う。

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