AdWords Script(アドワーズスクリプト)が日本で流行らない理由


ここ数日でさまざまな方からAdWords Scriptについて質問されるケースが増えてきました。

品質スコアの履歴をAdWordsのスクリプトを使って管理する方法であったり、AdWords Scriptはこんなことができるよというお話なんかでAdWords Scriptについて書かれているのも1つの理由かなと思うんですけど、日本でこれらの記事以外でははっきり言ってまともな情報は皆無なわけです。一部の人には注目されているんですよね、AdWords Script。だって便利ですもの。

でも、AdWords Scriptは日本では流行らないと僕は考えています。

AdWords Scriptとは?

AdWords Scriptを利用することでGoogle アドワーズの管理画面からJavaScriptでアカウントからデータを読み取ったり、柔軟に変更を加えたりすることができるようになります。AdWords Scriptを使用すると、これまで行っていた一般的な作業(ルール化されているような作業)なんかが簡易的に行えるわけですね。

例えば外部データと連動した操作も簡易的になるわけですね。これは便利です。

参考URL:AdWords スクリプトとは

何故、AdWords Scriptは日本で流行らないのか?

答えは簡単で、日本にはGoogle アドワーズだけではなく、Yahoo!プロモーション広告があるからです。

アカウントにもよるんだけれども誤解を恐れずに言えば、リスティング広告への総予算のYahoo!プロモーション広告への予算の比重はリスティング広告全体がうまくいっているアカウントであれば3割程度。なんとなくリスティング広告やってますよってアカウントでおおよそ5割~6割程度(日本ではこのくらいが大多数を占めるかな)。検索連動型広告に完全に依存して、あまりアカウントに触ってないというアカウントだと8割~10割程度かなという肌感覚です。

つまり、日本のほとんどのアカウントはGoogle アドワーズよりもYahoo!プロモーション広告へ多くの予算を割いていることになります。これではAdWords Scriptが流行るわけはないんですよね。

仮にAdWords Scriptを利用してGoogle アドワーズの運用が楽になったところで、Yahoo!プロモーション広告は手動で触らなければいけないってことになっちゃうと結局のところ手間がかかってしまう。そうなってしまえば自動化の恩恵はどうしても受けにくいんです。これはGoogle アドワーズの自動化ルールが流行らない理由とも言えるかな。

参考URL:Google AdWordsの自動化ルールを使って広告掲載順位を固定する方法

とはいえAdWords Scriptは便利なので使ってみるべき

若干悲観的な記事になってしまったけれど、こういったものはじゃんじゃん使い倒してみるべきだと僕は思うのです。

日本での情報は今のところ皆無なので、AdWords Scripts Forumなんかを参考にするのが良いと思いますよ。

日本では絶対に主流にはならないし流行らないけど、使える人だけが恩恵を受けるってのも別に良いことなんじゃないかな。そしてその人達がバンバンScriptを公開していくってのも決して悪い流れではないと思うのですよねぇ。

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