アクセス解析でコンバージョン率の陥りやすい罠
アクセス解析の中でももっと重要視されているといっても過言ではないものの中に、コンバージョン率があります。更にアクセス解析の話になると良く聞かれる質問で【コンバージョン率は何%くらいならいいんですか?】というものがあるのですが、正直な話、そんな話を聞いても当てにならないんです。実は。
勿論詳細よってコンバージョン率なんてまちまちですし、いろんなサイトに出ている目安のコンバージョンの数字は、やはり目安としてだけ受け止めるのがベストだと思います。
アクセス解析でコンバージョン率の陥りやすい罠:具体的に
まず、リスティング広告などでプロモーションをかけている場合、多数のキーワードに入札をしていると思いますが、そのキーワードの数や質でコンバージョン率は変動するんです。
これは例題を出して解かりやすく説明してみましょう。
まず、第1フェーズとします。
仮に【オロナイン】を扱っているオンラインショップを例にあげて説明してみましょう。オロナインを扱っているのであれば、まずは定石どおり【オロナイン 通販】です。また【オロナイン 取扱店】もあるでしょう。勿論これは【指名買い】にあたりますので、コンバージョン率はめちゃくちゃ高いです。これでコンバージョン率が上がらないのならLPO(ランディングページ最適化)をがんばりましょう。
第2フェーズとします。
またオロナインであるのなら【大塚製薬】の主軸も忘れてはなりませんね。【大塚製薬 通販】や【大塚製薬 取扱店】などなど。まだこの辺もコンバージョン率は高そうですね。
第3フェーズとします。
さて、ここからがセンスの見せ所といいますか、どうやってプロモーションをかけていくか?という部分ですね。まずはオロナインなので手荒れでしょうね。【ハンドクリーム 通販】や【手荒れ 対策】などでいかがでしょう?
第4フェーズとします。
ネクストとして、【ニキビ クリーム】や【アセモ 対策】などなど。まだまだ出てくるのできりがないですね。このくらいにします。
まず、ここで重要なのは第1フェーズ&第2フェーズで区切っているサイトは、総体的にコンバージョン率がかなり高めになります。コンバージョン率が3%~5%なんてザラにあります。中には10%近いものだってあるんです。
そして、第1フェーズから第4フェーズまで、満遍なく施策を行っているサイトは、総体的にコンバージョン率は低くなってしまいます。それはそうですよね。商品名で検索をかけてくるユーザーではなく、まだ【こういうのが欲しい…】という【曖昧検索】の段階のユーザー達を取り込んでいるんですから。
勿論理想は満遍なくの施策です。しかしながら予算の問題で商品名のみでの掛け合わせで施策を行っているサイトも非常に多いです。
これらのことを考えますと、やはりサイトのプロモーションの仕方によってコンバージョン率はあからさまに変動するんです。大切なのは現状で5%のコンバージョン率を導き出しているのだったら、いかに7%までコンバージョン率を引き上げられるか?が重要ではないでしょうか?
人と比較するよりも、自身のサイトの中で判断するのが最善の策になることは間違いないです。
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