プロフェッショナル・アドバイザー信頼を勝ちとる方程式/感想


どこかでお薦め本というのを見かけて購入してみましたが、他の方の書評にもあるように、翻訳が微妙におかしくなってなんだか変な印象を受けてしまう書籍ですが、ところどころに参考になる内容が散りばめられています。

プロフェッショナル・アドバイザー信頼を勝ちとる方程式/レバレッジメモ

日々の仕事で一番重要な物は「基本」
クライアントファースト、ビジネスの世界で言う”顧客第一主義”がプロフェッショナルの世界での「基本」である。

信頼されるアドバイザーの共通点

  1. 自分達よりクライアントのことに注意を払う傾向がある。
  2. クライアントを単に仕事の役割を果たす相手ではなく、1人の人間として扱い注意を払う。
  3. 問題の明確化および解決に対して継続的に注意を払う事が、テクニックやコンテンツに精通していることより重要であるということを確信している。
  4. 常によりクライアントのためになるサービスの提供を目指して、競争相手に対してでなく、自分との戦いをモチベーションにする。
  5. 特定の成果を目指すより、一貫して次に的確な行動をとることに注意を払う。
  6. 自分の組織の報酬や論理より、的確な行動をとるという内的な思い出行動する。
  7. 方法論、モデル、テクニック、あるいはビジネス・プロセスをあくまでも目的を達成するための手段としてとらえる。
  8. 信頼を構築する上で重要な二つのこと

自己の利益は常に抑制すべきである。

  1. 信頼は瞬時にして獲得することも失うこともあるということ。
  2. 信頼は成長する
  3. 信頼は長年の経験の蓄積の結果であるということを常に心に留めておく必要がある。

プロフェッショナルとは?
「正しい」だけではいけない。アドバイザーの仕事は「役に立たなければ」ならないのである。

有能なアドバイザーとは?
肝心なことは自分の役割を理解することである。

アドバイザーが従うべき賢明なプロセス

  1. 選択肢を与える。
  2. 選択肢に関する理解を促す。
  3. 推奨案を示す。
  4. 選択をさせる。

一部にはあなたに選択を求めるクライアントもいるが、それは彼らの選択なのである。

信頼を勝ちとる方法
偉大な信頼されるアドバイザーはよいことと一緒に悪いことをクライアントに伝えてはじめて信頼される。常に機転と心遣いをもって信実を伝え、信頼を勝ちとるのである。

コンサルティングとは?
誰が手柄を立てるかなどということに執着しなければ、達成度は驚くべきものとなる。

好奇心を持て
好奇心が働くにつれ、問題が明確に定義されていく。パターンが出現し、関連性が生まれる。またものの見方が柔軟になり改善される。さらにものを正しく見る目が移入され、洞察力が充実する。始めの時点での「正解」は質問によって情報が増加すれば、より問題が明確に定義された後ほど正しい物ではない。好奇心によって貢献する機会が促進されるのである。

先に行動をするのは”私”であるべきだ
影響力をもつ唯一の行動は自分自身の行動である。最初にリスクを取るものとしての責任を受け入れる事である。

やる気のでない仕事…
もし選択の余地があるのならば、やる気の出ない仕事をするには人生は短すぎるということを知っておこう。

成功をおさめるプロフェッショナル
言葉に表されたことだけでなく言葉に表れていないことも聞き取ろうとする。さらに自分の聴いたことを確認し検証することも重要である。聴いているだけではいけない。クライアントに対して「話をきちんと聴いてもらったという経験」を体感してもらわなければならない。先に進む権利を獲得するに当たってこのことは決定的に重要である。

アドバイザーが犯す2つの過ち

  1. 理性面のみに耳を澄ませる。
  2. 消極的すぎる。

聞き上手がとらない10個の行動
聞き上手になるための23個のステップ

ジェラルド・M・ワインバーグ
信頼獲得のテクニックとは、テクニックを一切使わないようにすることである。

プロフェッショナル・アドバイザー信頼を勝ちとる方程式/まとめ

このようにレバレッジメモを書き出していくと物凄く良い本のような印象をうけますが、あまりに良い部分だけを私がピックアップしているというだけの可能性があります。

私としてはこういったプロフェッショナルやアドバイザー、コンサルタント本などを読み漁っている方々には物足りなさを感じてしまう書籍だと感じましたので、大手を振ってお薦めできる書籍ではないと思います。

更には若干日本語のいびつな総ページ数350ページの余剰ページのほとんどない本書を読むのにはかなりの忍耐と時間が必要です。

ちなみに、個人的な見解でいえばプロフェッショナルやアドバイザー、コンサルタント本の頂点に君臨するのは選ばれるプロフェッショナル-クライアントが本当に求めていることという書籍です。ご参考までに。

プロフェッショナル・アドバイザー―信頼を勝ちとる方程式
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4 まず、共感の念を持つながら、黙ってクライアントの話を聞こう
2 翻訳の問題でしょうか?
3 原著は良い本ですが、翻訳は読みにくく疲れます
2 読者の信頼に応えていない翻訳

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