図解 コレならわかるシックスシグマ/感想


今年は原理原則だったり、ボトルネックの改善だったりと、リスティング広告の改善に役立てることができるようなエッセンスのある書籍を読み漁っており、このシックスシグマもその中の一つです。

シックスシグマは言わずと知れた品質管理手法、経営手法の一つで製造業などを中心に広がりましたが、今ではさまざまな業態に変化をしながら導入されている手法です。

個人的には下記の3冊に共通する事柄が多く描かれている印象です。

  1. 問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
  2. ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
  3. ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

シックスシグマ自体が品質管理手法や経営手法の一つなのでそれも当然ですね。

図解 コレならわかるシックスシグマ/感想

シックスシグマが目指すもの
平均だけが重視されがちだった経営や事業目標の中に、バラツキの概念を取り込むことによって、より高い経営品質を実現することを目指している。

シックスシグマの重要な考え方
「プロセス」でとらえるということ。何気ない一言で済むことも、細かく1つ1つブレークダウンしてみると、今まで気づかなかったムダ、ムリ、ムラを発見することが出来る。

プロセス・マッピングとは
単純にプロセスを順番に並べてみるということだけではなく、マップ作成に必要な視点をチェックポイントとして進めていく。そうすることによって、プロセスを構成する各ステップを構成する各ステップの詳細を明らかにしていく。

ミスを引き起こしているプロセスは何か?
個別の要因をモグラたたき的に取り上げるのではなく、シックスシグマではあくまで「ミスを引き起こしているプロセスは何か?」を考えなければなりません。

市場の環境は常に変化する
プロセス改革のつもりが、予期せぬ新たな問題を引き起こすこともありえます。お客様や市場の環境は絶えず変化しているのですから、決して不動のCTQというものはありえません。シックスシグマではいかに的を射たCTQを設定できるかに将来の成功がかかっているのです。

最高のプロセスが自ら最高の結果を生む
シックスシグマ手法は、結果そのものより結果を生み出すプロセスの変革に主眼が置かれています。なぜなら、「最高のプロセスが自ら最高の結果を生む」という基本的な考えに基づいて編み出された手法だからです。この当然にして非常に困難なテーマに取り組むための経営手法、それがシックスシグマなのです。

※CTQとは?
経営品質を評価する上で決定的な意味を持つ数少ない要因(Critical To Quality)のこと

図解 コレならわかるシックスシグマ/まとめ

最初に上げた3冊をすでに読まれている方にはよりベーシックな内容になっているかと思いますし、新鮮度はやや少ないかもしれませんね。

しかしながらこのシックスシグマの書籍はかなりわかりやすい表現を利用したり、噛み砕いて図解で表現してくれているので、かなり受け入れやすいかもしれません。

特に品質管理手法、経営手法などとは程遠い、ゆで卵のおいしい食べ方や遅刻の直し方などの身近な事例を使ってシックスシグマを解説していくので、ただ論理的に専門用語だけを並べている書籍よりも、こちらの入門書は良いかもしれませんよ。

ただ、問題解決をより具体的に改善する方法としては問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かの方の書籍を強くお薦めしたいと思います。今回の書籍はあくまでもっと根本の箇所を教えてくれる書籍ですね。

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